「映画を早送りで観る人たち」を読了。動画配信サービスで映画やドラマを倍速視聴する若者に興味を示し、いろいろな視点からこのテーマを論じた、面白い本でした。

筆者の稲田さんは1974年生まれで、自分と同年代です。なんというか、同じ時代を生きてきたからか、映画やドラマに対する知識や価値観が似通っているんですね。そんな筆者が倍速視聴する若者に興味を持って取材した内容が書かれています。筆者と自分の視点がシンクロして、読んでて「そうそう、若者のそこの感覚がわかんないんだよねー」と1人で共感しながら本を読み進めました。
巻末にも書いてますけど、おそらく倍速視聴は今後の標準装備になっていきそうですね。それに合わせて作り手も変化していかないといけないと。凄く時代にマッチした本だと思います。