初回からずっと「青天を衝け」を視聴しております。第16回の平岡円四郎が暗殺されるシーンは涙なしでは観られなかったです。
平岡円四郎というのは、徳川慶喜の重要な家臣ですが、幕末の騒乱の中で暗殺されてしまいます。その回がまさにこの16回。渋沢栄一が世に出てこられたのも、平岡円四郎に見込まれたからです。演じているのは堤真一。見事な死にっぷりでした。
平岡円四郎が暗殺されるシーンはとても良くできていて、剣術の達人である川村恵十郎が側にいるにも関わらず、雨が降ってきたので傘を取ってきてくれと円四郎が恵十郎に頼みます。そして恵十郎が離れた一瞬に円四郎は襲われます。実際はどうだったかわかりませんが、大森美香さんの脚本はよくできていると感じました。
渋沢栄一というとたくさん会社を作った実業家というイメージですが、このようにドラマを観ると、この人も幕末の大変な時期を肌に感じて世の中に出てきたんだと知ることができました。嗚呼、平岡円四郎がいなくなるとドラマが少し寂しくなりますね。