KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

広島戦を見た感想。 #urawareds

広島戦、DAZNで見ました。広島強かったなーってのと、浦和はまだ固まってないなーという印象でした。

1番印象に残ったのは広島の守備。改めてしっかり見ると、広島は浦和のビルドアップ時は完全にマンツーで、広島の最終ラインもラインを揃えるという感じではなく、相手を捕まえる構えなんだなと思いました。

前半は、そこまで浦和の攻撃は悪くないと思いました。開幕戦でどちらも堅い入りで、お互い様子を見ながら、それでいてトランジションが激しい見応えのある前半でした。

広島は初めからミドルを積極的に狙っていて、2023年、シュート数が一番多いのはなんと広島と知りました。ミドルを積極的に狙うチームなんすね。

失点はそのミドルから。西川のすぐ前でバウンドしたので、弾きにくかったのか、珍しく外へ弾けず、こぼれ球を大橋に詰められました。前半終了間際というタイミングの悪い失点でした。

ビルドアップかロングボールか

前半の途中から、だんだん浦和のビルドアップが通じなくなりました。広島はマンツーで守っており、パスコースもなく、ロングボールを蹴るも、サンタナが荒木に完全に抑えられました。ここが浦和の誤算だったかもしれません。おそらくチームの狙いは、広島はマンツーであり、浦和のビルドアップもまだ練られていないので、サンタナにボールを当てて前進したかったのではないかと思います。

それを荒木に抑えられてしまったので、攻め手がなくなってしまった。

後半に入り、浦和が戦術を変えました。サンタナにボールを当てるのではなく、リスクを負ってでも西川から丁寧にビルドアップしていこうとなりました。小泉も降りてきてビルドアップを助けようとしました。そこに襲いかかる広島のハイプレス。PKになったシーンは、まさに浦和のビルドアップがままならないところに広島の完成されたハイプレスがハマった瞬間でした。

浦和はどうすればよかったのか

私の考えでは、2つのオプションが頭に浮かびました。1つは失点してもいいので丁寧にビルドアップ。個人的にはこれが一番やってほしかったです。広島のハイプレスを掻い潜れるようなビルドアップに挑戦して欲しかったです。でも大敗する可能性もあるので、現場の気持ちからするとそれは難しかった。

もう一つは、サンタナの近くにもう一人か二人置いておく。いくら荒木がすごくてもサンタナがワンタッチできればそのボールを拾えば良いので、サンタナをサポートする選手を置きたかったです。そこの距離感が今回は良くなかった。

広島のストロングポイント

広島の強みは、組織的なハイプレスと言いたいところですが、ロングボールを蹴ってもそれに対応できるクオリティの高い3CBがいるからこそなんだなとわかりました。ロングボールを蹴ってもダメ、ビルドアップしようとすると凄い強度のプレスが来て、アタッキングサードでボールを奪われ失点。これはどう考えても攻め手がない。そりゃ強いよな。

例えば、CBの誰かがミスして失点につながるようなポカがあればいいんでしょうけど、開幕だし、気合いも入っているし、全体的にミスが少ない試合でした。

後半の20分

広島は2点リードしたからか、最後の20分は守備の強度が緩みました。浦和も交代選手が躍動して推進力を得ました。そこは、スキッベ監督も試合後のインタビューで触れていました。この時間帯に1点でも入れておきたかったですが、さすがに最後のところでやらせてくれませんでした。

各選手に目を向けると、西川のセーブは良かったですし、グスタフソンはボールをもらった後の判断が早くて良いボランチだと思いました。ボールをもらう時のスペースの見つけ方も好きですね。関根の勝利に対する気持ちも伺えました。ちょっと心配なのが伊藤敦樹です。体調が万全ではなさそうな、表情を見てもすっきりしない印象でした。キャプテン酒井は試合終盤になって目立ってきたので、昨年と違って状態がとても良いのでしょうね。

小泉は、とても良いパフォーマンスだったので、2戦目も継続して欲しいです。サンタナは良さが今回は出せなかったです。良い形でボールが入ってくることを祈っています。渡邊凌磨は、良かったと思います。広島に攻撃を封じられたので、そこまで連携の良さは見られませんでした。

新スタジアム

すごく良いなと思ったのが、アウェイとホームでゴール裏の収容人数が違うことなんですね。ホーム広島側のゴール裏は、「紫の壁」とも呼べる、下から上まで一体感のある素晴らしいデザインだと思いました。アウェイは人数少なめにして、その上に大きなビジョンを設置していました。完全にホーム側が試合を見やすい、依怙贔屓な(笑)、良いスタジアムだと思いました。