KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

1年半かけて、やっと想定した結果が出てきた浦和レッズ。 #urawareds

ポゼッションサッカーを高めるためには時間がかかる。まさにそう感じた1年半でした。ポステコグルーが来た時のマリノスや風間サッカーをやり始めた時のフロンターレ。どちらも聞こえてくる声は、「面白いサッカーやっても勝てないとねぇ・・。」でした。


ポステコグルーの1年目は12位(勝ち点41)、風間サッカーのフロンターレは8位でした(勝ち点50)。ちなみにリカルド監督の浦和での1年目は6位(勝ち点51)で、悪くない成績でした。


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徳島ヴォルティスで、リカルド就任1年目からけっこうサッカーが変わった印象があった私としては、もう少し浦和でもドラスティックな変化があるのではないか、と考えていました。しかし浦和1年目は勝てない時期が続いて、すっきりしない印象がありました(それでも天皇杯優勝してますし、リーグ6位はそんなに悪くない)。


2022年に入っても、どうも点が取れず、我慢の時期が続きました。リーグ戦7試合連続ドローなんて言う記録もありました。しかし、しかしです。いよいよ2022も半分を少し過ぎたこの時点で、光が見えてきました。ユンカーに頼らない、チームでの得点が取れてきました。


引き分けが多い時も、いいところまで攻め込むのですが、最後の押し込みが足りない。相手陣内深いところまで入り込み、マイナスのクロスが増えているのも関わらず、点が入らない。マイナスのクロスが増えると得点の増える兆候だと言うのは、ヨハン・クライフも述べています。



本当に後は押し込むだけだったのです。私が見ていた印象としては、「あと1歩半が足りない」でした。マイナスのクロス、サイドを崩しての横からのグラウンダーのクロスまでは良いのですが、そこに合わせるFWが走り込んでいない、走り込んでいても1歩半くらい届かない。そういう印象でした。興梠が絶好調の時は、そういうクロスにことごとく走り込めていたのです。


しかし、昨日の清水戦と言い、その前のFC東京戦と言い、最後の押し込みまできちんと完成されていました。清水戦で言うと、関根のシュートを権田が弾いたところに松尾がいる。江坂のグラウンダーのクロスに明本が走り込んでいて相手のオウンゴールを誘発する。


「横からの短いクロスにピタリと合わせる」


↑これが浦和に得点が入り始めた大きな要素だと思っています。ここがみんなアジャストできてきた。おそらく何度も練習をしたのだと思います。サポーターから「大丈夫か?」と思われる空気の中でそれでも何度も練習するのはなかなかハードだったと思います。しかし、彼らは仕上げてきた。サポーターもなんとか踏ん張った。


さあ、ここからがショータイムです。ブライアン・リンセンも加入しました。いろいろ整いました。終盤に向けて勝ち進んでいきましょう!