昨日の試合も面白かったですねぇ。前節の横浜FC戦とはまた違った組み立て方で、リカルド監督が試合ごとにきちんと策を練っているのがよくわかるセレッソ戦でした。
横浜FC戦と違ったのが、ボランチです。セレッソ戦では伊藤敦樹の代わりに平野が入りました。ここ数試合は柴戸を固定して伊藤敦樹と平野をローテションしているような気がします。で、セレッソ戦では平野が両CBの間くらいに落ちてかなり下がり目のポジションを取っていました。横浜FC戦では、基本的にボランチはそんな下まで降りず、酒井、ショルツ、岩波の3枚で最終ラインは構成されていました。
なぜセレッソ戦では平野がそんな下まで降りてきていたのか。おそらくセレッソが積極的な前プレに来るのを想定していたのだと思います。そうなると、やはりボランチが下に降りてボール回しを手伝った方がよりボール保持は安定します。
平野の素晴らしいところ
リカルド監督はレギュラーを固定させず、同じポジションの選手で競わせて切磋琢磨させるのが好きなので、おそらくこのまま柴戸、平野、伊藤、金子の4名でちょこちょこポジションを回すのではないかと思います。ただ、川崎戦(ル杯2連戦)ではどちらも柴戸、平野が先発していたのを見ると、「前プレをしっかりやってくるチーム相手には平野、そうではない場合は伊藤」なのかなぁとぼんやり感じています。
平野の良いところは、(1)視野がかなり広いこと、(2)ワンタッチパスの精度が高いこと、です。昨日のセレッソ戦なども、まったく後ろを見ていないのに、ワンタッチで見事にサイドにボールを振るというパスワークを見せていました。ワンタッチで正確につなげられるので、セレッソの選手がどれだけ速く平野に詰めてきてもひらりと躱してしまいます。これは前プレを剥がすのにとても役に立つ技術です。
いわゆる「平野劇場」が観ることが出来ます。昨日、変な転び方をして腰を痛めましたが心配ですね。ケガなく終盤戦を迎えて欲しいです。
まあ、攻撃もさることながら今の浦和を支えているのは鉄壁の守備ですよね。打ち合いになった川崎戦は別にして、失点した試合というのは8月14日の鳥栖戦まで遡らなければいけません。ショルツはほぼミスしないですし、岩波の相変わらずのシュートブロックも健在です(トミーは元気でしょうか・・)。ここ2試合は岩波からのロングフィードで得点することができており、おそらく岩波辺りは浦和に来て、今までにないほどの充足を感じているのではないでしょうか。
汰木も2試合連続得点ですし、もう書き切れないことたくさんです。次節のFC東京戦は長友もいますし、これまた大注目の試合になりそうです。楽しみにしております。