KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

最後にドラマが待っていた!川崎撃破!ル杯、準決勝へ。 #urawareds

こんな素敵なドラマが観られるなんて、2017年以来でしょうか。ジョアン・シミッチにダメ押しの3点目を入れられた時は(しかも後半の83分)、川崎の高さに舌を巻きましたが、残り約10分に忘れられないドラマが待っていました。



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勝負強い、この時の浦和にはこの言葉がぴったりです。前半の途中までは、非常に良い入りができていて川崎を押し込むような時間帯がたくさんありました。江坂のゴールはもちろん、汰木のシュートなど惜しいシーンもありました。川崎がダミアンと小林悠のツートップに変更して家長を右サイドに移してからやっかいになりました。そこからの流れで1-1の同点に。


後半は一進一退の攻防が続き、選手交代のタイミングもなかなか難しいという展開になりました。そこへいぶし銀の山村によるヘッドで川崎が追加点。でもこの時は浦和が1点さえ入れれば勝てるルールなので、そこまで気になりませんでした。時間もまだ15分以上は残っていたので、今日の浦和であれば1点くらいは入れられるんじゃないかと、そんな期待を持たせてくれるような内容でした。


しかしシミッチにダメ押しを入れられ、「むむっ」となりました。机をひっくり返してしまったサポもいたようです。



Jリーグで最強と言われている川崎に2点のリードを許し、しかも残り時間はATを入れても10分程度。しかし浦和レッズの面々は諦めておりませんでした。解説の清水さんも「普通ならここで気持ちが折れてもおかしくないんですけどねぇ」と言っていました。そうです、戦術云々よりも浦和が凄いと思ったのは、この時点で全然心が折れていなかったこと。なんと勝負強い。思えば、リカルド監督が徳島を指揮していたころも、試合終了間際に1点をもぎ取って勝ち点3をゲットすることが多かったように思います。この監督はチームに勝負強さを与えてくれています。


しかもリカルド監督の采配がことごとく的中し、後半に入れた西大伍からユンカーへクロスが入り、ピンボールのように相手GKとCBにボールが当たり、ユンカーにも当たってゴールへ。そして最後は「FW槙野」がやってくれました。聞けば槙野は練習の最後に必ずシュート練習をするそうです。



すごいなぁ、運も呼び込む練習量ですね。心が震えたのは、試合が残り5分くらいなのにリカルド監督は戦術ボードを凝視し、「どうやって点を入れるか」を必死に考えていたこと。私はこのシーンを見た時、心震えました。素晴らしい試合でした。まあ、言えば前半に決めきってしまえばここまでハラハラしなくても良いような気もしますけど(笑)、浦和らしいと言えば浦和っぽいです。


準決勝のセレッソ戦も楽しみにしております!We are REDS!!



「本当に、ゴールが入った瞬間はすごくうれしかったです。あの状況では奇跡を起こすためのことを考えていて、非常に難しい状況でした。まず1-3の状況の中、みんなのつなぎと諦めないところから、最後はキャスパー ユンカーがしっかりゴールを決めてくれました。それがまた『もう1点』という気持ちをさらに駆り立ててくれたと思います。

引用元:リカルド ロドリゲス監督 川崎戦試合後会見 | トップチームトピックス | URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE


「2失点目、3失点目のときに選手が沈んでいるような感じがしたが、ユンカーが決めた時、やってやるぞ、まだあきらめないよという顔が見受けられた。その表情を受け取って、あとは俺がやってやるという気持ちでグラウンドに入った」

引用元:奇跡の使者“FW”槙野智章が実質2点弾「元FWのシュートセンスです」(ゲキサカ) - Yahoo!ニュース