KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

7試合連続ドローながらも内容はグッと変わってきた浦和レッズ。 #urawareds

磐田戦以来のホーム現地観戦に行ってきました。今回は、試合直前に知り合いからチケットを譲ってもらったので、別の知り合いと一緒に車に乗って行ってきました。浦和レッズ30周年と言うことで、娘はレディアと一緒に写真を取ることができましたよ!

娘が撮った1シーン。なかなか良いではないか。


何でしょうね。マリノス戦で3失点したことが大きな劇薬になって、後半になんとしてでも取り返すぞと大きなリスクを負って3バックにしたことが、チームに新しい戦術を見いだす良いきっかけになりました。私が試合を見た感じだと、試合の最初は宮本を入れて4バックのような気がするのですが、いくつかのレビュー記事を読むと最初から3バックでしたか。


何にせよ、3バックにすることで浦和はウィングの選手が揃っているので、ワイドにウィングタイプの選手を配置し、相手の守備を横に広げる→相手の守備が横に広がったのを確認してライン間に宮本なり、伊藤敦樹なりが入り、ボールを受ける→そこからユンカーや松尾にボールをつなげる、というスムーズな攻撃につながっています。


一番わかりやすいのが、岩波から右サイド内側の大久保(もしくは他のインサイドハーフの選手)にズバッとパスが入るシーンが何回か見られました。あれは、鹿島がチームとしてどうしてもあのポジションの選手がマークできないため、ぽっかりと空くわけです。そこを見逃さず岩波からズバッとパスが入る。見ていて気持ちよかったです。

巨大ポスター


今まで4バックで、パスコースが見つけられず、ウィングの選手が入ってもそこまで相手の最終ラインを広げられず困っていた事象が解決しました。面白いというか、うまくトレーニングできているなと感じるのが、SBの宮本が時に外に広がり、時に内側に入り、きちんとタイミングに応じてポジションを変えられているのがよかったです。

柴戸の存在

また、ショルツが今まで以上に攻撃参加します。おそらくこれはチームでコンセンサスが取れていて、ショルツが上がったあとは、主に柴戸がそのポジションを埋めていました。柴戸は本当に気が利く選手で、誰かが攻撃のためにポジションを変えると、ことごとく彼がそのポジションの穴を埋めるべくリスク管理しています。ボールを奪われることもほぼなく、この選手はチームとともに成長しているなぁと感じます。


今の浦和は、岩波、ショルツ、明本の3人で3バックを組むことが多いですが、ショルツと明本は攻撃参加大好きなので、柴戸の存在はかなり大きいです。柴戸がいるから今の3バックシステムが使える、とも言えます。リカルド監督のように選手のポジションを流動的に変更するタイプには、柴戸は非常にありがたい存在です。


鹿島は、マリノスに比べてそこまで背後のスペースを空けないので、カウンターでの中央攻撃は難しかったです(サイドはちょこちょこ空いていて、入り込むことはできました)。そのため、1得点に終わりました。次回は遅攻の時に、新しいフォーメーションでどう崩すか、そこを見てみたいです。

鹿島のことでちょこっと思ったこと

あれ?荒木はどこへ行った、怪我か?と思ったら普通にヴァイラー監督になって出番が激減しているのだそうです。土居聖真もベンチスタートでしたし、なんだか鹿島も大きく変わりつつあるのだなと感じました。鳥栖から加入した樋口が中盤ダイヤモンド型の底を任されているのは大きな発見でした。キックも正確で、鳥栖の育成は本当に優秀だなと思った次第です。