KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

槙野に見る、浦和のモチベーションの違い。 #urawareds

昨日の鹿島戦、その前のル杯・柏戦。槙野はそれぞれの試合で、相手の選手とやり合う場面がありました。柏戦では細谷と、鹿島戦ではエヴェラウドとちょっとしたいざこざがありました。


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私の印象だと槙野って、相手をおちょくるようなところはあってもあんまり相手の選手に突っかかることは今までなかったような気がするんです。まあ、何年か前の札幌戦で都倉を踏みつけたことはありましたけど(笑)。


これはたまたまではなくて、槙野の心境に変化があったのではないかと勝手に推測しています。1つはキャプテンマークを巻いているからかなぁと思うのですが、僕はもう一つの方がしっくりきます。それは「モチベーションの高まり」です。


毎試合、死に物狂いでプレスを掛ける浦和の選手

去年と今年の浦和で違うなぁと感じるのは、プレスの強度です。「ボールを取られたら、死に物狂いで取り返す」という言葉がぴったりです。サッカーには2種類の戦術があって、「ボールを時限爆弾のように扱うか、宝物のように扱うか」です。今年の浦和は後者。ボールを宝物のように扱うチームです。ボールを相手に持たれたらすぐに奪い返します。


その強度が、どの選手もすごいです。それこそ「この試合が人生の最後じゃないか」と思えるくらい必死にボールホルダーの相手選手に襲いかかります。昨年、少し守備のことを言われていた山中でさえ(失礼)、ガツガツと相手に寄せていきます。これはおそらくリカルド監督が選手を奮い立たせているんだと思います。すごいモチベーションを与えているのだと思います。


ちょっと前の「Number」で中村憲剛と岩政大樹の対談がありました。その中で、「やらされているプレスよりも、何かご褒美がもらえるプレスは、選手もやりやすいと思う」というようなことを中村憲剛が言っていました(語尾など結構違うかも)。


number.bunshun.jp


徳島であれだけ継続的に結果を出したリカルド監督のことなので、おそらく「プレスを掛けるとこんなご褒美が待ってるぞ!」というモチベーションを掛けているんだと思います。ご褒美というのは得点だったり、勝ち点だったり、そういうものでしょう。それが浦和の全選手から感じられます。プレス時にすごいモチベーションの高さを感じます。


槙野が、今シーズンに入って柏戦や鹿島戦であのように相手選手とやり合う姿を見せたのは、そういうモチベーションの違いがあるんじゃないかなぁと思ったわけです。これは戦術云々では説明できない部分であり、リカルド監督じゃないとできない技術です。これも今年の浦和の良いところ。


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今年はキャプテンマークを巻くことも多い槙野選手