KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

2021 Jリーグ第2節・鳥栖v浦和。小泉がよかったなと。 #urawareds

今日は点が入らなくて残念でした。リカルド監督によると、「どっちが勝ってもおかしくない試合だった」と言うことですが、僕の印象は少し違いました。鳥栖の方がプレスがうまくハマっていて、浦和のビルドアップがうまくいかないことがしばしば見られました。Jリーグ公式にあるチーム総走行距離も鳥栖が124.957km、浦和が119.007kmで鳥栖の方がより激しく詰めてきていたように思えます。ただ、いくら激しくても岩波の顔に入ったスパイクはレッドでもよかった気がしますけども・・。


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前半の守り方について

前半の守り方について、僕は最初から浦和はリトリートして、鳥栖の中盤でのパスワークをコンパクトな守備で分断しているのかなぁと思ったら、リカルド監督のコメントを読むと違ったようでした。

(前半は4-4-2でブロックを作り、前からプレスに行かずリトリートさせた狙いは?)
「彼らに対してプレスを掛けていきたかったのですが、うまくハマる場合と相手に突破されてしまう場合があり、相手に突破されてしまうとワイドの選手に受けられてしまって、下げざるを得ないような状況が続いてしまいました。前半のところはそのまま耐える、ではないですけど、少し引く位置での守備の時間が増えてしまった印象です。

引用元:リカルド ロドリゲス監督 鳥栖戦試合後会見 | トップチームトピックス | URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE


試合の最初からプレス掛けていたかなぁと思っていたんですけど、チームの狙いは最初はプレスだったんですね。ただ、リトリートしてボールを取った後に汰木からカウンターを仕掛ける作戦はよかったです。鳥栖の両サイドバックはかなり高い位置を取るので、カウンターをする時に汰木や田中達也のポジションは前に広大なスペースがありました。


ここのカウンターの精度をもっと高めれば、今日の鳥栖戦は早々に先制点取れていたんじゃないかと思います。


抜群の小泉

この試合で一番良かったと思ったのは小泉佳穂でした。前節の東京戦でもよかったですけど、今日は全体的にビルドアップがうまくいってなかった中で、小泉だけは安定的に周りが見えていて、パスを受ける前から次はどこにパスを出そうと決められているようでした。彼だけ違う世界が見えているような印象でした。


欲を言えば、やはりもうちょっと前の位置でボールをもらって決定的な仕事をして欲しいところですが、まあこれは一人でやる作業でもないですし、チーム全体がよくなってくれば小泉も然るべきところでボールを扱えるようになるんじゃないかと思います。


コスパが鳥栖の方が全然いい・・。

僕の手元にエルゴラッソ編集の選手名鑑があります。それによると今日の鳥栖のメンバーはほとんど年収1000万円以下。一番高いのでおそらくパク・イルギュではないでしょうか(推定3000万円)。それに比べて浦和は5000万円前後がポロポロいます。僕はほぼ互角の内容だったこの試合を見て、「なんて鳥栖はコスパがいいんだ・・。」とずっと思っていました。


まあ、鳥栖の金明輝監督は昨年からチーム作りが出来ていて、一昨年もシーズン途中から監督をしています。浦和のリカルド監督はまだ3試合目です。そこの部分の差が出たようにも思えた試合でした。


選手交代が残念でした。

選手交代が下手くそだった、ということではなく、タイミングが悪かったなぁと思いました。後半の途中で小泉、汰木に代えて武藤、武田が入ったわけですけど、おそらく交代が決まって武藤、武田に戦術ボードで説明している時に、妙に小泉と汰木が上手くボールをさばいて鳥栖のゴール前に迫るシーンが増えていたんですね。


解説の中払さんも汰木のターンがよかったとか、褒め始めた途端に交代になりました。なんかこのタイミングは残念でしたね。あの調子なら小泉、汰木は残しておいた方が可能性があったように思います。まあ、結果論なので、もしかするとまもなくガス欠していたかもしれません。ただ、見た感じはタイミング悪く思えました。


ブログ書いていて思うのですが、負けは負けですけど書くことが多いというのはやはりチームとして狙いが見えていたり、前の試合より改善が見られたり、思考が止まらない、というところでやはり今の浦和は見ていて面白いです。