KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

ナイキの厚底シューズが世界陸連の新規則で禁止か。

ここ2年くらいでしょうか、設楽悠太が東京マラソンで日本最高記録を塗り替え、そのすぐ後に大迫傑がさらにその記録を上回りました。二人ともナイキの厚底シューズを履いていました。



以前に「走った時の靴からの跳ね返りがあり、どんどん足が前に進む」というようなネットでの感想を読んで、僕もスポーツ店に行ってナイキの厚底シューズを試し履きさせてもらいました。

衝撃的な感覚でした。ちょっとでも駆け足をすると、スイスイ前に進むのです。僕はその時店員さんに、「すごいですね、これって違反になんないんですか?」と聞いた記憶があります。それくらい推進力を感じたシューズでした。(結局、僕はランニングにスピードを求めていないので、厚底は試しただけです)

マラソン選手のほとんどがナイキの厚底に

それからテレビでマラソン中継を見るたびに選手のシューズに注目するようになりました。もう完全に気持ちとしては、池井戸潤さんの「陸王」です。シューズにばかり目がいってしまう。

最近はもうほとんどみんなナイキの厚底が席巻しておりました。ナイキのうまい戦略なのが、非常に目立つピンクをメインカラーに持ってきているのです。「私はナイキを履いて走ってますよ!」というのが非常によくわかる戦略です。目測ですけど、8割くらいの選手がピンク色のシューズを履いて走っています。先日の箱根駅伝でも85%の選手がナイキの厚底でした。



アシックスも厚底を開発していますが・・

このナイキの厚底旋風を見て、他社も開発を始めました。私は基本的にアシックス好きなので、このシューズに注目していました。



もう完全に厚底です。このシューズも前への推進力があるようですが、まだ重量がそれなりにあります。そのためスピードランナーが履くというほどではありません。厚底に関してはナイキの方が先行して開発しているので、やはり一日の長があります。

おそらくアシックスとしては、ここからさらに改良を加えてプロ仕様にするつもりなんだと思います。

厚底は禁止になっても売れそう

今回の世界陸連の決定で、もしかすると公式レースでトップランナーが厚底シューズを目にすることはなくなるかもしれません。ただ、市民ランナーには変わらず走りやすいシューズだと思うので、売れ続けるのではないでしょうか。

なんとなく、ミズノが開発した「スピードが出る水着」の時は、日本の会社だから禁止されちゃったのかなと思いましたけど、こういうのって、国は関係ないんですね。ナイキでも禁止する時は禁止しますよ、ということがわかりました。