前回のサウジアラビア遠征の時に、「参戦する人は、Lフラを全員持って来てください」という指示がありました。今回はそのような指示はありませんでしたが、Lフラ持って行って悪いことはないだろうと思いましたので、自主的に持参しました。
念のため説明しておくと、Lフラというのは、Lサイズの応援旗のことです。
Lフラはそのまま持つとなんせ長いので、手荷物ではなく預け荷物として日本でフィリピン航空のスタッフさんに渡しました。日本では、無問題でした。
没収されたというLフラ、大使館が掛け合って取り戻したという現地情報がきた
— UG (@soccerugfilez) 2019年11月8日
写真もきた pic.twitter.com/LUVus76ftz
マニラからリヤドの搭乗手続きをしている時に、日本と違い、Lフラについてそれなりに時間がかかりました。
係の女性「これは何ですか?」
私「フラッグです、チームを応援する旗です」
→マネージャーに確認
→OK(預けてよし)
→それでも隣の同僚に「フラッグなんですって」と妙な品物だわ、というニュアンスでつぶやく
衝撃のLフラ300本没収
しかしそのあと、先にサウジ入りしているクラブスタッフが「Lフラ300本、入国の時に没収された」という情報が入りました。
理由として、「サウジアラビア国外のチームエンブレムが入った旗は、持ち込めない」という凄い規則がいつのまにか出来上がったそうで、とにかく浦和のエンブレムが入った長物(ながもの)は、サウジアラビア入国の時に没収されると言うことでした。2年前はそんな規則ございませんでした。
もし旗を持って入国するなら、それなりの機関が発行したレターが必要だとのことです。
ツアーの添乗員さんが、「もしかすると、入国の時は旗は取り上げられるかも知れません。ただ、クラブとして返してもらうと言うお願いをしているようなので、帰りには戻ってくる可能性が高いです」と励ましてくれました。こういう時にツアーは心強いです。
結局、自分の旗は没収なし
さて、11時間のフライトを終え、リヤドに到着。いよいよ緊張の入国となりました。自分のLフラは戻ってくるのか。
2年前の入国時は、事前に入念なビザ申請をしていたからか、かなり「ダダ通し」でした。その時のことはブログに書いてます(今読み返すと、ややサウジアラビア大使館に失礼な文章・・)。
今回は、前回に比べると厳格な入国審査でした。間違っても係の人が動画でアルヒラルのことを教えてくれる、ということはありませんでした(笑)。あと、2年前と違うのは、女性の係員が増えていたことです。確実にサウジアラビアは女性が社会に出て来ています。
私も審査をしてくれたのは女性で、パスポートを見るなり、「あら2回目のサウジアラビアなのね。」と嬉しそうに言ってくれました。
バゲージエリアに向かい、自分の荷物を探します。すぐにスーツケースは見つかりました。しかし、Lフラは待てども待てども出てきません。他の浦和サポも「やっぱり旗だけ出てこないわね」とやや焦燥気味です。
・・・
15分くらい待ったでしょうか。なんと、みんなの旗はバゲージエリアでは出てこず、空港係員の人が個別に飛行機の方から持って来てくれました(嬉し泣き)。どうやらLフラを持って入っても良さそうだということです。
ただ、いつ没収されるかも知れないということで、添乗員さんが機転をきかせてくれて、HISのステッカーをエンブレムの上にゴム留めしてくれました。これでエンブレムは外から見えません。
Lフラ300本戻ってきた
ホテルに到着後、チェックイン作業をしていると、大量のLフラが到着。なんと、交渉して一旦取り上げられたこれらの旗を返してもらえたそうです。どういう交渉で返してもらえたのかは知りません。浦和の交渉力、半端ないです。
サウジアラビアって、日本人に対して凄く友好的で、中国なんかよりも色々融通が効くと思っていましたが、まさかこういう形でアウェイの洗礼を受けるとは思いませんでした。
ここだけの話、慣れてる人は「いやー、アウェイ感出て良いねー!」ってポジティブに捉えてましたけど(苦笑)。百戦錬磨すぎる。