KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

なぜ小泉と柴戸は後半からだったのだろう。(vs神戸戦) #urawareds

チームとしてすごい修正力だったと感じた神戸戦でした。



まず前半の大部分は神戸にゲームを支配されていました。飲水タイムくらいまでで、神戸のポゼッションが55%くらいで、古橋のシュートがあわやゴールかというシーンもありました。しかし、飲水タイムのあとからジワジワと神戸の攻撃回数が少なくなり、後半はかなり浦和がボールを保持する時間がありました。


イニエスタは、日本に来て3年目でやっと埼スタに登場でした。私はDAZN観戦でしたが、スタジアムで拝みたかったですねぇ(笑)。


好調な選手はそのまま使うリカ将

この試合、始まる前の疑問が「なぜ小泉と柴戸はベンチスタートなのだろう。なぜ武田はベンチにも入ってなかったのか。」でした。まず汰木は直近のルヴァンカップで見事なミドルシュートを決めて好調をアピール。汰木に限らずリカルド監督は、基本的に前の試合で結果を出した選手をそのまま使う傾向にあります。


そのため、汰木は左ウィングへ。武藤は無得点ですが、なぜかこの選手が入ると前の流動性がよくなるのでユンカーと組ませて先発起用。右ウィングは関根か田中で、やはり好調な田中を起用。おそらく汰木を入れたから小泉はベンチスタートだったのかと考察します。また小泉はその前のガンバ戦からずっと出ずっぱりで、中二日だったので休ませた、というのもあるのかもしれません。


では柴戸はなぜ先発ではなかったか。これもやはりガンバ戦から先発が続いて、中二日だったので後半から使おうという最初からの戦略だったのかもしれません。


選手を替えたから得点できたのか?

後半から小泉と柴戸が入っていきなり開始2分で得点できました。汰木から田中達也へ見事なクロスが入ってヘディングシュート決めたわけですが、汰木にボールが回った経路として、柴戸→明本→汰木でした。ハイライト映像にもその場面が入っています。柴戸から見事なワンタッチで明本へピタリとボールが入ります。確かにこの得点シーンは見事ですが、三浦監督の試合後コメントを読むと浦和が、というよりも神戸が「ふわっと」試合に入ってしまったようです。


やはり後半開始2分の失点、これはチームとしてはあり得ない失点だと思います。明らかに気持ちが緩い、アラートさがない状況での失点ですから、ここは絶対に失点してはいけない時間帯だと思いますし、そこから少しプランとバランスが崩れたかな、というのはあります

引用元:REDS TODAY|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE


よく選手のコメントなんかを読んでいると、長谷部誠なんかはこの表現よく使います。「ふわっと」試合に入ってしまう。選手として地に足が付いていない状態です。浦和はこの時間帯に上手くゴールを決められたのはよかったです。


得点してからしたたか

今の浦和はしたたかです。ユンカーが入ってから複数得点をすることが増えましたが、それと合わせて先制してからの試合運びがとても上手くなりました。めちゃくちゃ焦って前へ前へとボールを運んで奪われることがほとんどありません。先制すると、まずボールポゼッションを優先して危ないシーンではCBにボールを預けたりして、いったんビルドアップを一からやり直そうとしています。


後半始まってすぐに先制して、浦和のボールポゼッションが上がったのも、こういうしたたかさが関係していると私は見ています。神戸は75分〜80分辺りからどんどん前にプレッシャーを高めてきました。それを上手くいなしてサイドチェンジをして山中などがクロスを上げてCKに持ち込む。ユンカーの得点もCKからの流れです。すごく浦和の試合の進め方が上手でした。


ユンカーはなぜ得点しても喜ばなかったか

おや?と思ったのが、ユンカーが得点した時に彼は全然喜びませんでした。おそらく自分で戻りオフサイドだと思ったのでしょう。何度も線審を見て、オフサイドかもしれないと他の選手にも言っていたように思えます。私も戻りオフサイドのように思ってVARを気にしていたのですが、実況の桑原さんが「ゴールチェックが終わりました、2-0です」と言ったので「へー、オフサイドじゃなかったのか!」と少し驚きました。


このシーンをもうちょっと詳しく見たいので、Twitterで以下のようにお願いしておきました。



神戸はとても強かったと思います。浦和の修正力が素晴らしかったと感じた試合でした。これで暫定6位浮上!