KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

やたらユース出身が増えてきたと思ったらこれがホームグロウン制度なのか!? #urawareds

最近、Jリーグを観ていて「やたらとユース出身者が増えている」と感じます。例えば、昨日のガンバ対浦和のスタメンを見ると、ユース出身者は以下のようになります。


ガンバ:
井手口、奥野、塚本、宇佐美
※塚本は途中出場でした。失礼しました。


浦和:
鈴木彩艶


宇佐美、井手口はちょっと世代が上なんですけど、奥野、塚本、鈴木彩艶なんかはほぼ同じです。浦和は他にも福島、伊藤敦樹もいますし、ユースの工藤くんがプロ契約を決めました。


5〜6年前くらいだと、浦和の場合は2年に一回くらいユースから上がってくるかなぁと印象でした。原口や関根、橋岡などでしょうか。上がってきてもすぐにレンタル出されちゃう選手も多かったです。そこが、浦和でも鈴木彩艶、福島、伊藤敦樹(大学経由)、工藤と続々とユースからトップ登録されてしかもどこかにレンタルとして出されるというわけでもありません。他のチーム見ても、例えばガンバもユース上がりが多いです。


これがホームグロウン制度なのか

Jリーグは少し前に「ホームグロウン制度」というものを作りました。以下のページに詳細が書いてあります。


12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、特定のJクラブの第1種、第2種、第3種又は第4種チームに登録された期間(以下、本条において「育成期間」という。)の合計日数が990日(Jリーグの3シーズンに相当する期間)以上である選手を、本条において当該Jクラブのホームグロウン選手という。

引用元:【公式】Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)


これに倣うと、2021年シーズンはJ1のチームはこのような選手をチームに3名は置かなければいけません。最近、やたらとユース上がりの選手が増えているのはこれが理由かと思っています。鳥栖なんかはとてもユース上がりの選手が多く、育成が上手なイメージです。


欧州にもそんな制度がある

リバプールが好きで、たまに試合を観ているのですが、リバプールもアレクサンダー・アーノルドというユース上がりの選手がいますし、CBにフィリップスというとてもフィードが上手なユース上がりの選手もいます。プレミアリーグというと世界でもトップクラスの選手が集まっているのに、11人中2名がユース上がりって、なんかあんのかなと調べてみました。そうするとJリーグとはちょっと違いますが、ホームグロウン制度がありました。


プレミアの新ルールでは、1軍登録メンバーに占めるシニア(22歳以上)選手の数が最大25名に限られる。そのうち最低8名は、21歳の誕生日を迎えるシーズンが終了するまでに少なくとも3年間を国内(ウェールズ含む)のクラブで過ごしていることが前提となる。

引用元:新法「ホーム・グロウン・ルール」でプレミアの勢力図が激変する!? - プレミアリーグ - Number Web - ナンバー


プレミアリーグは、「国内で3年間」ということでタウンを主体としているJリーグよりも緩いです。でもおそらくこれがあるからリバプールに2名もユース上がりがいるんでしょうね。シティのフォーデンなんかも金満クラブ・シティにおいて貴重なユース上がりです。


ホームグロウン制度が発表された時は、そんなにピンときませんでしたが、こんな風にユース上がりの選手が増えるというのは「育成力」も養われますし、ユースの選手も夢が持てますし、そして国内選手の底上げにもなります。すごく良い制度だなと最近の選手を見て思いました。