KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

ボールへの吸着力に驚いた清水戦(Jリーグ2021) #urawareds

清水戦、いろいろかみ合ってよかったです。一番テレビの前で声を上げたのが杉本健勇のゴールでした。二番目が以下に書く、守備のところで思わず声が出ました。(もちろん岩波の得点シーンも声でますよ、普通に)



一番書きたいシーンは、後半77分ごろのエウシーニョが明本の裏に出したパスについてです。マニアックですみません。もし、以下の事象に興味がある方は清水戦の76分くらいからDAZNでスタートさせればすぐわかります。


ボールへの吸着力がすごかった

清水はエウシーニョが入ってから明らかに右サイドの攻撃が増えました。エウシーニョにはかなりの権限が与えられているようで、自由に前に出ますし、中央にも行きますし、エウシーニョ中心にチームが動いているように見えます。ちなみにエウシーニョが前に出るとボランチの河井がきちんと空いたスペースを埋めていました。


で、後半76分30秒くらいからのシーンです。


エウシーニョが中央に出てきてボールを持っている時に、山中がふらっと前に出てきた河井をマークしようと左サイドから上がりました。しかし右サイドには清水のウィング・中山がサイドラインギリギリに待機していて、これは明本がマークしていました。


しかし山中が前に出て、明本が一瞬目を離した隙に中山が裏を狙って前に出てきました。それと同時にエウシーニョから見事なスルーパス。私はこのシーン、最大のピンチだったように思います。これだけ見事に裏を取られたのは、この試合ではこれが唯一と言っていいような気がします。つまりそれだけ中山とエウシーニョの連携がよかったです。


そして私が驚いたのは、この守備の部分。ボールを受けた中山がそのままドリブルで中に入り槙野をかわしました。槙野をかわしたところまでは見事だったのですが、なんとそこに岩波・小泉・柴戸の3人が一気に襲いかかりました。3人にリンチに会うよう形で見事に崩れ去る中山。これは浦和のすごいボールへの吸着力を見た瞬間でした。


あんまり比較するのはよくないかもしれないですが、昨年の浦和だと中山にあれだけ中に入られると、崩されて得点につながるようなシーンだと思います。そこをすごい集中力でボールを奪い取った浦和。私はこの守備のところ、かなり衝撃的でした。CBの岩波と、柴戸と小泉の距離感が絶妙でないと出来ない芸当に思います。


まあ、一番の衝撃は杉本のボレーでしたが、この守備も非常にインパクトのあるシーンでした。結果を見ると清水をクリーンシートに抑えていますが、私は浦和の守備はとても良かったと思います。