WBSは好きなので、テレ東のビジネスオンデマンドに加入して見ています。中でも「治る最前線シリーズ」は好きなコーナーです。1つ1つの病気にスポットを当てて、疫学や治療の仕方を紹介していきます。今回は、潰瘍性大腸炎でした。
潰瘍性大腸炎の患者は年々増えています。
(厚労省のデータから)
およそ3年くらい前の資料で、16万人の患者さんがいます。病態としては、大腸の粘膜が剥がれ、腹痛や血便がでるようです。安倍首相が罹患しているので有名な病気です。WBSでは、その最新治療を紹介しています。順天堂大学の消化器内科の先生がお二人登場しました。
治療方法の1つ目は、健康な人の便汁を患者さんに移植する方法です。手術の前に3種類の抗生物質を服用し、自分の腸内細菌を減らします。そして大腸内視鏡をお尻から挿入し、内視鏡を通じて、健常人の便汁を240 cc注入します。現状、70名の患者さんに使用し、7割の方が改善したそうです。この治療法は比較的重症の患者さんに対して行われます。
軽症や中等度の患者さんには、次のやり方が紹介されていました。
潰瘍性大腸炎の原因の一つに、白血球が過剰に超を攻撃しているということが挙げられます。この白血球をダイレクトに減らしてしまおうという治療方法です。番組では、40代の女性(20代から罹患)が登場し、左手から血を抜いて、特殊なフィルターにかけて右手に戻すという治療をしていました。この特殊なフィルターが白血球を減らす仕組みになっています。
こちらはすでに保険適応があり、3割負担で5万円程度です。患者さんは10回採血をしなければいけませんが、6割の患者さんで治療効果が見られているそうです。