9月11日の日経朝刊、電子版で大塚製薬が世界初となるセンサーを内包した錠剤を米FDAに製造販売申請したという記事がありました。なんとお手元のスマートフォンで、患者や家族が服薬状況を確認できます。
大塚製薬は11日、統合失調症治療薬「エビリファイ」にセンサーを内包した錠剤を開発し、米食品医薬品局(FDA)に製造販売を申請したと発表した。服用すると錠剤が胃で溶けてセンサーが電波を発し、体に貼り付けたパッチが電波を検知し服用したかどうかを認識する。データはスマートフォン(スマホ)などに自動で送られ、医師らが服薬の指導や治療に生かすことができる。
統合失調症薬でセンサー内包錠剤 大塚製薬、米当局に申請 :日本経済新聞
エビリファイというのは、大塚製薬を大きく成長させた薬剤でして、5000億円もの売り上げがありました。ただ、今年の4月にアメリカでの特許が切れ、9割程度がジェネリック医薬品になってしまうため、大きく売り上げが下がることになります。
今回のセンサーは、少しでもエビリファイを使ってもらうためのアイデアでしょうか?薬価がどれほどになるのか気になるところではあります。センサーが安価に調達できればいいですね。使う患者さんは限られそうな気はします。
大塚HDは、アメリカのアバニアを買収するなど、中枢領域に力を入れています。こういうセンサーを開発しておけば他にも応用が効きそうです。