KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

夢破れたチャンピオンシップ

浦和レッズガンバ大阪のチャンピオンシップ準決勝は、1ー3でガンバ大阪が勝ちました。リーグ戦では1勝1敗で、試合が始まる前までは正直どちらが勝ってもおかしくないなと思っていました。

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今年の5月2日にガンバに勝ったわけですが、守備にほとんどミスもなく、本当にガンバの固い中央をこじ開けた、見事な勝利でした。今回は、後半始まって早々に守備陣が致命的なミスを起こしてしまい、先制されました。

浦和のビルドアップは、代表クラスの選手がボールをつないでいく、とてもレベルの高いものです。しかし、ガンバもツワモノ。浦和のビルドアップを高い位置からプレスをかけることでボール奪取を試みていました。

キーパーに寄せていったのは、なんとボランチの今野。西川が落ち着いて那須にパスを出したものの、那須が短いパスで森脇につないだところを狙われました。宇佐美が那須に詰めて、大森がボールカット。そして、キーパーに詰めていた今野にそのままパスをしてゴールイン。

そのあと、ズラタンのヘッドで同点に追いつき、延長に突入。丹羽のあわやオウンゴールのあとにガンバに決勝点を決められて万事休す、という試合でした。

ガンバは、浦和に対して中央を固めるという得意技を持っており、サイドは代表クラスの米倉、藤春、さらには大森、阿部もカバーします。浦和はガンバに先制されると1点を取るのがやっという状態です。

つまり、ペトロビッチ監督は攻撃は大好きなのですが、守備に関してはなかなか整備できないでいます。というのも、最終ラインからしっかりとつないでいくサッカーなので、どうしてもそこを狙われると、もろくショートカウンターでやられてしまう悪い癖が出てしまいます。

実は、CBが永田の時は、彼はキックがうまいため、宇賀神に一気につないだり、平川につないだりして、ロングボールでつなぐことができます。那須は、あまりそういうキックを見たことがありません。じゃあ、永田を出せばいいかというと、たまに失点に絡むミスをしてしまうので、難しいところがあります。

ガンバに勝つには、中央をこじ開けるとなると1点取れるかどうかということなので、守備では絶対にミスをしてはいけません。今回の敗因はそれじゃないかと思います。広島の森保監督はそこの整備が上手なのか、ペトロビッチ監督と同じシステムなのに失点がかなり少ないです。

ペトロビッチ監督の試合後のコメントを読むと運が悪かったというものがありますが、魅力的なビルドアップには大きなリスクが潜んでいるということがあります。森保監督がガンバをどういう守備で迎えるのか、僕は非常に楽しみにしております。

まずは、1戦目のアウェイ(万博)ですね。広島はドン引きで守ってくると思います。おそらく同点狙いです。しょうもないと言われても、たぶん広島はそうしてくるでしょうね。