KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

市販薬購入で所得税軽く(来年から実施されるかも)

少し前の日経電子版で、来年の医療費控除について書かれていました。年間1万円以上の市販薬購入で、所得税が減税されるという仕組みを検討しているようです。日経の試算では、数百億円規模の減税になる、と述べています。

www.nikkei.com


現状の制度では、10万円を超える医療費について所得税が減税される仕組みになっています。ただ、市販薬だけで10万円行くことはなかなか難しく、普段病院を利用しない人にとっては、あまり価値のない控除でした。

これを市販薬1万円以上、というように制度を緩和しようという狙いです。これによって、市販薬を買いやすくして、できるだけ軽度の疾患はドラッグストアで治してくださいという意味合いがあります。

個人的に気になったのは、2点あります。1つは、市販薬と言っても膨大な数が発売されており、どういう部分まで控除対象になるのか、ということです。もう1つは、確定申告をやりやすくしてほしい、そうでないと、手間がかかるのだったら多少高くても病院に行くよなんて人がたくさんいるだろうな、という点です。

セルフメディケーションを推進していくということで、このような税制改革はいいと思いますよ。