KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

22時30分まで戦った #ACL2022 準決勝(全北現代戦)

もの凄い試合でした。まさか延長120分にユンカーのゴールで追いつき、北ゴール裏でPK戦を行い、勝ってしまうとは。


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このゴール、よく見ると酒井がクロスを上げた後にその場でヘタレ込んでいるのです。もう一歩も動けない。この全てやり切った感のあるところからのユンカー執念のゴール。


延長に入る前の後半終盤にユンカーのシュートがポストに当たったり、江坂の至近距離からのゴールが相手GKに阻まれたりして、チャンスは作れどもゴールが決まらない。私は全北現代のしたたかさにただただ見入るばかりでした。まさにロシアW杯の時のクロアチアを思い出します。


PK戦で西川が炎のゴールストップ。


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西川は試合後のインタビューで以下のように語っています。

PK戦になっても、僕の後ろから心強いサポーター・仲間がプレッシャーをかけてくれた。PK戦は楽しむことができました
GK西川「後ろから仲間がプレッシャーをかけてくれた」…浦和サポの熱烈応援を力にPK戦で2本ストップ : スポーツ報知


PK戦を見ておりましたが、いつもはメンタル強く見える韓国の選手達も、プレッシャーを感じているようでした。これがサポーターの力。



準決勝までは、マレーシアのJDT、手倉森監督率いるタイのパトゥム相手にそれぞれ5-0、4-0と大勝を収めてきました。この時の雰囲気は少し無敵、無双のようなものがありましたが、さすがに韓国のこのチームは違いました。前半はやはり浦和がいつもの攻撃的なサッカーを見せるも、要所要所で抑えられ松尾の1点のみ。Twitterを眺めているとデュエルでけっこう負けていたようです。



球際でけっこう負けて、全北現代にボールが渡ってしまうシーンが多かったです。そしてカウンターやら遅攻やらでノラリクラリと戦うチョンブク。本当にやっかいでした。あと、2017年の時の済州ユナイテッドなどは埼スタの雰囲気に飲まれていたように思うのですが、全北現代のやりにくいところは、彼らあまり埼スタの雰囲気に飲まれた顔をしてなかったのですね。浦和のファウルに対しても紳士的に対応してくるし、本当に王者の雰囲気が漂っていました。特にキャプテンのキム・ジンスは落ち着いていてよかった。キム・ジンスが左SBをやることによって、モーベルグのシュート、ドリブルをうまく防いでいました。


このヒリヒリした雰囲気の中で勝てた試合は最高でした。準決勝の相手が全北現代でよかったなぁと。アジアの厳しさを教えてくれるチームでした。そして決勝は来年2月(遠い・・)。さて、アル・ヒラルは登場するでしょうか。楽しみにしております。