KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

「敗者のゲーム」で有名なチャールズ・エリスさん、日経電子版で語る。

「敗者のゲーム」というインデックス投資家のバイブルみたいになっている本があります。この作者のチャールズ・エリスさんが日経電子版でインタビューされていました。電子版会員であれば視聴することができます。20分ほどの動画です。


www.nikkei.com


面白かったですね。10年20年市場にいても、凄い上昇相場というのはほんの一瞬しかないので、市場に居続けることが大事だというのは知っていました。新鮮だったのは、株式市場が昔よりも効率的になってきたという仮説の説明でした。50年前には5000人だった今ではおそらく100万人のアクティブ運用者がいると言うこと。資産運用の進化の過程で多くのプロが淘汰され、今では極めて優秀なプロだけが残っていること。


また、以前よりも企業が公開している情報はより詳細になり、多くの人に行き渡るようになったこと。そんな理由で、市場が昔よりもより効率的になったと作者は語っています。


日経の記者が割と難しい質問をしても、それほど考え込むこともなく言語化できているのは、常に確固たる理論が頭にあるからなんだろうなと感心しました。