僕はエプソンの株を持っているわけですが、よく人から「エプソンなんて、プリンタだけじゃないですか?」と言われます。そういう人は四季報でキャッシュフローやら投資CFを見ていないと思うのです。非常に素晴らしい業績です。プリンタの他にもウェアラブル製品があるのですが、ただ、プリンタ事業が収益の7割ありますし、「プリンタだけでしょ?」と言われてあまり言い返せない状況でした。しかし、今日の日経電子版を見て僕は心強くなりました。
市場が頭打ちのプリンター業界でセイコーエプソンが3つの「隠し玉」を懐に、貪欲に成長に挑んでいる。足元の2017年3月期のプリンター販売台数は6%増を見込み、設備投資も800億円と15%増やす予定。秋田県や長野県では基幹部品の工場、フィリピンやインドネシアでも組み立て工場の増強を進める。強気の姿勢の裏には家庭向けプリンターに依存していた事業モデルからの脱却が進んでいる事実がある。
エプソン、成熟に挑む3つの「隠し玉」 :日本経済新聞
電子版がエプソンの長めの記事を書いてくれていました。3つの隠し玉とはなんでしょう。一つは、大容量のインクジェットプリンタ、一つはオフィスでできる紙の再利用。最後が、イタリアの衣料向けプリンター会社、ロブステリ社を買収する件です。詳しくは電子版を見て頂くとして、いずれもプリンタ事業と関わりが出てくる案件です。
競合他社が、ヘルスケアやITサービスに力を入れている中で、1人だけプリンタ事業を深掘りしている印象です。いや、好感が持てる話ですよね。やはりいい会社だと思います、エプソン。