KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

【Book】52ヘルツのクジラたち

2021年の本屋大賞に選ばれた「52ヘルツのクジラたち」という小説を読んでみました。泣きましたねぇ。良い物語でした。


52ヘルツのクジラたち

52ヘルツのクジラたち


家庭に問題のある20代の女性が主人公です。ふらっと宮崎の港町に引っ越してきて、周辺の人からいろいろ噂を立てられます。道を歩いていると、とてもみすぼらしい雰囲気の少女に出会い、気になって声を掛けてみると驚くべき事実が明らかになっていく、というあらすじです。


52ヘルツのクジラというのは、周波数のことです。クジラは特定の周波数を出してコミュニケーションを取りますが、その中に52ヘルツの周波数を発するクジラがいます。他のクジラはその周波数に気付かず、52ヘルツのクジラは誰ともコミュニケーションが取れない、というところからタイトルが来ています。タイトルはまさにこの本をズバリと言い当てています。


物語の中で、小倉の駅が出てきます。私は2回小倉に行ったことがあるのですが、情景が浮かんできてそのことでも楽しめました。小倉は駅の周辺はコンパクトですが、一度は行ってみると良いところだと思います。ちなみに旅行で一回、学会参加で一回行きました。


泣ける小説、優しくなれる小説を読みたい人にはお薦めの本です。