KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

フアン・マヌエル・リージョ(ヴィッセル神戸の新しい監督)

数日前に、ヴィッセル神戸の新しい監督にスペイン人のファン・マヌエル・リージョさんが就任すると発表がありました。

 

 

リージョさんというと、グアルディオラの本にちょこちょこ登場していた、グアルディオラが師と仰ぐ人物です。

 

海外サッカーファンならみんな知っていますが、グアルディオラのスペクタクルなサッカーはとても魅力的です。ただ、そのお師匠様のリージョさんはそこまで有名ではないです。

 

私は、名前こそ知っていましたけど、指揮したチームのサッカーを見たことがありません。正直なところ「監督としてどうなの?」と思っていました。Wikipediaでリージョさんの監督歴を調べるとこんな具合です。

 

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凄いチームを変わってますよね。継続して長期間、同じチームを指揮したことがありません。これは、神戸の就任の時も質問を受けたようで、三浦SDがこう答えています。

 

意外と全部調べてもらったら、途中から引き受けて勝率も良いし、スタイルというのが確立させてるんですよ。変わる理由というのは、ただ悪いから変わるという理由じゃない。例えば、彼に対して『ウチもバルサみたいなサッカーをやりたい!』って、もうひっきりなしに来る状態なんです。

なぜ、神戸は世界的戦術家のリージョ氏を招へいしたのか?三浦SDがその意図を説明 | Goal.com

 

うーむ、成績だけでチームを変わっているわけではないと。Twitter上では、かなりリージョさんの評価高いです。

 

 

まあかなりの高評価です。ただ、監督としてはすぐに結果出せないんじゃないかという意見も見ました。昨日発売の、エルゴラッソが一面丸々リージョの写真だったので買いました。

 

https://blogola.jp/p/79108

 

この中の記事で、記者の木村さんが、「選手にポジショナルプレーを平易な言葉で説明することができる」というようなことが書いてありました。

 

わかりやすい例が、「早くボールを前に進めようとすると、早くボールを失ってしまう」です。例えば、カウンターで前線にボールを蹴った時、人数が揃っていないと、すぐにボールを奪われます。

 

こういうことを、哲学的に選手に一つ一つ伝えていくのがリージョだというわけです。グアルディオラのように、選手としての晩年にリージョに教えを請い、その後の指導に生かす場合もあります。

 

色々調べて、だんだん人物像が私の中で出来てきました。おそらく、非常にわかりやすくバルセロナのようなポゼッションサッカーについて説明してくれるため、頭に強くその思想が残りやすい監督なんだと思います。

 

ただ、思想を強く選手に植えつけても、即効性のあるチーム変革には繋がらない、ということなんだと思います。哲学をそのチームに植え付ける、というのに向いているのかもしれません。

 

 

2011年のインタビュー記事ですが、リージョさんがサッカーについて語っている記事です。ユーモアがあって、面白く読めました。

 

神戸が、Jリーグがどのように変わっていくのか楽しみですね。