KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

酒井宏樹が来るとどういう布陣になるだろうか。 #urawareds

フランス1部のマルセイユに所属している酒井宏樹が浦和レッズに来るという記事が上がりました。


浦和が、フランス1部マルセイユの日本代表DF酒井宏樹(31)の獲得に動いていることが9日、分かった。複数の関係者の話を総合すると、国内外からのオファーが届いたが、浦和が争奪戦で優位に立っているという。

引用元:浦和がマルセイユ酒井宏樹獲得へ 代表SBが7月にもJ9年ぶり復帰  - J1 : 日刊スポーツ


右SBが本職の酒井

この記事が出た後に、SNSやら動画やらでいろいろな意見をみました。酒井が来たら西はどういうポジションになるのかと。僕の印象だとニート鈴木さんのTweetが、一番自分の意見に近いです。



西が腐るというのは、ニート鈴木さんのストレート表現で、僕はそこまでは思わないです。でもSNSでよく言われている「西はボランチもできるから」という意見にも賛同できません。いや、能力があるないではなくて、西がSBやるからリカルドサッカーは面白いんじゃないかと思うのです。SBというのはチームとして「角っこの最後方」です。


つまりこの場合の「角っこの最後方」というのは、一番パスコースがあって(角っこだからパスできる選手がたくさんいる)、プレスで追い込まれても回避できるボールキープ力があり、単に上下動するSBではない(適切に内にも外にもポジションを取れる)と言うことです。


リカルド監督のサッカーはここからきちんとビルドアップしていくことを考えているから「ボランチもできるSB」をそこに置きたいのだと受け止めております。Facebookの浦和スレッドでも「酒井が来たら西はどこで使うんだろう」という話題に対して一番「いいね」がもらえているのが「起点としてのSBは西の方がリカルド式に合っている」という意見でした。


西と酒井の共存は可能か

では酒井にビルドアップ能力がないかと言われるとそんなことはなくて、やはり酒井宏樹は右SBに入るはずです。一番しっくりくるのは、3バックの時です。右CBに酒井が来て右WBに西大伍。これならすばらしくピタリとすっきりハマります。左は槙野か工藤くん、真ん中は岩波やデン、藤原くんなどでしょうか。繰り返しますけど、3バックならすべてすっきりする。


困るのは4バックです。


酒井宏樹が右SBに入るとすると、西大伍はボランチもしくは右SHです。ただ、ボランチは柴戸、阿部ちゃん、伊藤敦樹、金子がいます。わざわざ本職でない西大伍をボランチにスターターで据えるでしょうか。また右SHは、武田や関根がいます。やはりスターターで西大伍は考えにくい。


西野TDの意図は?

酒井宏樹には2020年から浦和から話が合ったとどこかで読みました。橋岡がまだいる時期なので、早めに声を掛けておいて橋岡がいなくなった時のために準備しておこうということだったのかもしれません。では西大伍はなぜ浦和に・・。考察してみます。実は西大伍は浦和とは単年契約です。


www.transfermarkt.com
「Contract expires: Jan 31, 2022」と書いてあります。来年1月31日で契約が切れます。


僕は西大伍の性格として、「複数年契約で安定したクラブよりも、今よりもっと面白そうなオファーがあればそれも考えたい。柔軟に人生を生きたい」という選手だと思っています。それで敢えて単年にしているのかもしれません。もしくは、浦和から単年オファーがあり、西がそれを受け入れたのかもしれません。浦和としては、酒井宏樹に内々でオファーをしているものの本当に来てくれるかどうかもわからないので、単年契約で西大伍が来てくれれば大変ありがたい話に思えます。


あと、やはりACLを考えると西大伍、酒井宏樹の二人がいれば安心です。先の話になりますが、酒井宏樹の加入はなんだかんだ7月以降なので、今年ACL行きをゲットすれば別に早すぎる補強でもありません。個人的には西大伍は好きな選手なので、浦和のことを気に入ってくれて単年契約を延長してくれればいいなぁと思っています。