家にテレビがある人であれば、ハズキルーペのCMを一度は見たことがあるでしょう。半端ない額の広告料を投入してアピールしております。
一体、ハズキルーペは、どこでスイッチが入ったのか。そのヒントが日経電子版に載っておりました。
眼鏡の上から掛けられる拡大鏡「ハズキルーペ」など、家電量販店でのシニア受けヒットの仕掛け人集団がいる。社名はライフマスター(埼玉県富士見市)。すごいぜ!ハズキルーペ ヒットの仕掛け人: 日本経済新聞
ハズキルーペは、家電量販店で大ヒットしてからのし上がってきた会社のようです。その営業を手がけたのが、ライフマスターという会社であると。
このライフマスターという会社、かなり面白くて社員の平均年齢が64歳です。家電メーカーや量販店のOBからなるシニア集団です。
今、企業は再雇用の選択肢を社員に提示しますが、給料が激減し、働く日数も月に15日までなど、様々な規制があります。これでモチベーションを保てと言われる方が難しいような状況もありそうです。
そんな人たちが立ち上げた会社が、ライフマスター。ハズキルーペも見事な手法で顧客に売り込みました。
ヒットのツボは商品を並べる場所にあった。家電量販店では来店客がテレビなど大型家電製品を購入する際、カウンターで配送申し込みなどをする。その場にハズキルーペのサンプルを置いたのだ。「眼鏡の上からも掛けられて、細かい文字が見えやすくなりますよ」と店員がささやくと、シニア客はその便利さを実感。飛ぶように売れ、実店舗での販売実績は瞬く間に家電量販店がトップになった。すごいぜ!ハズキルーペ ヒットの仕掛け人: 日本経済新聞
この売り上げで原資を得たハズキカンパニーは、積極的な広告展開に打って出るわけです。あの渡辺謙さんのCMは、会長の松村さんが直々に指揮をして、視聴者に訴える形になったようです。
元の記事にはライフマスターについてより詳しく載っています(無料会員でも月に10本までなら有料記事が読めます)。65歳って、全然元気なんですよね。いやー、希望が湧きます。