KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

ルヴァン杯(第1節)・名古屋vs浦和

Jリーグでは開幕に苦しんでいる浦和。ルヴァン杯ではどうなるかなと興味津々で、まずスターティングから楽しみでした。蓋を開けてみればリーグで調子の良い名古屋は11人総入れ替え。浦和は、6人が広島戦と同じメンバー。


堀監督はお尻に火がついている状況ですから、とにかく結果がほしいわけです。勝ちパターンを見いだしたいわけです。昨日の名古屋戦では、なかなかの発見が多かったです。

まず、岩波のフィード

いやぁ、痺れました。岩波のフィードがめちゃめちゃよかったです。中盤へのショートパスもよければ、相手守備の最終ラインまで見ていて、李が裏に抜けるタイミングで見事なロングパス。ミシャが浦和の監督になって、永田充が豪快に前線にロングボールを出していたのを思い出させました。

槙野との2CBは、なかなか安心感があり、フィードは岩波、対人守備は槙野、というように役割もはっきりしています。リーグ戦のもやもやしていた、中盤でモゴモゴしていたチーム戦術をすっきりとしてくれました。これは素晴らしいピースが見つかった印象です。

荻原のサプライズ

プレシーズンマッチで、なにやらユース上がりの荻原と言う選手が得点を決めている、という話は聞いていました。しかも1試合だけでなく、コンスタントに決めていました。とある沖縄キャンプレポートでも「荻原は良い」というコメントもありました。

Jリーグで使うかな、と思っていましたが、18歳の選手が出るにはなかなか厳しい開幕2戦でした。ルヴァン杯は、21歳以下の選手を必ず一人先発させなければいけないという規則がありますので、荻原にとっては絶好のアピールステージでした。

2得点の動画を載せておきます。1点目は荻原自身はゴールを見ていないので、「ここら辺に蹴れば入るかな。」という感覚が優れているのだと思います。



荻原の1点目。これも岩波が起点になっています。岩波のロングフィード→興梠→荻原とつなぎ、最後はワンタッチ・ノールックでキレイに決めています。



2点目は裏に抜け出して、最後は名古屋のDFに当たってゴール。リフレクションのボールがうまくゴールに入ったということですが、裏に抜けて長い距離をドリブルし、そのままシュートに持って行けるスピードは評価できますね。

リーグ戦で同じように通用するかわかりませんが、ルヴァン杯ではレギュラー確保でしょう。ユース上がりで、浦和の星となるような選手ですね。素晴らしい。U-18の日本代表でもある選手です。

しかし、1999年生まれなんですねぇ。フランスW杯を知らない選手と言うことです。日本のサッカーの歴史は、(欧州に比べると)浅いと言われますが、着実に年輪を重ねていると言うことですね。

まとめ

個人的には、やはり岩波が大きな発見でした。槙野もマウリシオも良い選手ですが、これだけ長短にフィードを出せるCBは岩波が図抜けている印象です。Jリーグ開幕の2戦は、中盤でこねていて全く裏を意識していない印象でしたが、岩波のおかげで興梠、李、荻原が躍動していました。

ルヴァン要員にしておくのはもったいないので、リーグ戦でも使ってほしいです。てか、使いますよね、昨日の名古屋戦を見れば。とするとマウリシオをどうするか、ということですが、これまた控えにしておくのはもったいないので、青木とダブルボランチはどうかなぁと思います。4-1-4-1の布陣にこだわらなくても良いかなと思いますね。

さて、長崎戦が楽しみになってきました。いやぁ、ルヴァン杯があってよかったなぁ(笑)。