昨夜のWカサブランカ戦は、ここ最近の浦和にはない攻撃が見られて、少し来季への希望が見えた試合でした。
カサブランカ戦は、堀監督がこのままだと来季やばいぞと思ったのか、リスクを取ってSBを押し上げる形をとりました。森脇が輝く輝く(笑)。これが非常にいい形で連携が取れて、ラファ、武藤で手詰まりになることなく、そこからクロスが上がったり、1点目のマウリシオへのパスにつながったり #urawareds
— Koji Haruna (@k_haruna) 2017年12月12日
上のツイートの通りで、森脇と槙野がかなり積極的に上がるスタイルでした。堀監督の守備戦術は、ACLを取るためには必要でしたが、Jリーグでは結果も出ないし、見ていて面白くないし、来シーズンはどうするのかなとずいぶん心配していたのです。
堀監督も、このままではまずいかも思ったのかどうか知りませんが、今までリスクを取らないで、なかなかSBのオーバーラップが見られませんでした。
SBのオーバーラップがないと、サイドでボールを持ったとき、具体的にいうと、両ウィングの武藤とラファがボールを持った時に、手詰まりになることが多いです。
ポツンとラファがボールを持っても、相手のDFに囲まれてサクッとそこでボールを回収されてしまうわけです。相手にとっては、とてもやりやすい状況でした。
SBが上がる効力
森脇、槙野が積極的なオーバーラップをしますと、ラファと武藤の援護に行けるわけです。そうすると、そこで攻撃が途絶えることなく、むしろサイドで打開して、クロスを上げたり、バイタルにパスを出して、マウリシオへパスを出すこともできるわけです。見ていて面白いわけですね。
SBのオーバーラップに伴う副作用としては、守備が手薄になるので失点しやすくなります。カウンターを受けやすくなります。ここのリスクがあるため、堀監督はSBの押し上げを嫌っていたわけですが、あまりにも点が取れないので、その方針を変えたのでしょう。
代わりに青木が守る
森脇、槙野が上がる代わりに、青木が最終ラインに吸収されます。中盤が空きますので、長澤も下がります。例えば、武藤のサイドで森脇が攻撃参加した時に、どちらかがクロスを上げる。
今までだと、あまりにも守備に力を入れているため、クロスを上げてもボックス内(ペナルティエリア内)に興梠1人なんてことがよくあったわけです。相手からすると1人だけマークにつけばいいので守りやすい。
昨夜の試合では、ここに柏木やラファがボックス内に入ってきていました。3人いるとずいぶん違います。見ている方も可能性を感じるので、かなり面白くなってきます。
ミシャの時は、4人くらいボックス内にいましたが、これはリスク取りすぎです。3人くらいがちょうどいいんじゃないかと個人的には思います。
マウリシオのミドルがあんな破壊力があるというのは、なんとなく試合前の練習見ていて伝わってはきていました。しかし、昨日のミドルはすごいコースに決まりました。
まあ、マウリシオのバイタル侵入は、90分のうちで、2〜3回見せる程度で十分相手にとっては脅威になりそうな雰囲気持ってます。試合前の練習で、FW陣に混ざってむちゃくちゃシュート練習してる男です、マウリシオ(笑)。 #urawareds
— Koji Haruna (@k_haruna) 2017年12月12日
マウリシオがあまり上がると、それこそリスクが高いので、たまに上がってすごいミドルを見せておくと、相手はやりにくくなるでしょう。
失点について
昨日は、2失点しましたが、最後のVARはなかなかシビアでした。しかし、2失点は2失点です。なんとか、1試合1失点までにして欲しいです。Jリーグ34節戦って、平均1失点ですと、計34失点で、これは十分優勝が狙えるレベルです。
SBの押し上げは必要ですので、1失点までならオッケーということで、リスク管理しながら面白いサッカーを見せて欲しいです。そういう意味で、昨日の試合は、なかなか良かったです。