KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

信用買い残と信用売り残

この不安定な相場でも、個別株を売るでもなく、投資信託を手放すでもなく、相変わらず毎月同じ額の投資信託を買い増しております。個別銘柄は、またそのうち上がってくるだろうとのんきに構えております。

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photo by Scott Beale


今回の株安で、信用買いしていた投資家が結構売り込んだらしく、信用買い残が減少しているというニュースがありました。

東京証券取引所が1日発表した8月28日申し込み時点の信用取引の買い残高(東京・名古屋2市場、制度信用と一般信用の合計)は3週ぶりに減少に転じた。買い残高は3兆3049億円と、8月21日申し込み時点に比べて2821億円減った。一方、信用売り残は3週連続で減り、21日に比べ872億円少ない5551億円だった。
株、信用買い残が3週ぶり減少 3兆3049億円・8月28日時点 :日本経済新聞


信用買い残が減ると言うことは、将来株を売る予定の人が少なくなると言うことです。ということは、株が上がったところで「利益確定売り」をする人が少なくなり、株価が上昇しやすいということになります。

東証が発表している最新の信用買い残、売り残は、買いが3兆4046億円、売りが5509億円です。売りに比べて買いが7倍ほどあり、利益確定組が多いと言うことになります。たぶん、2万円より日経平均が上がらないのは、こういう人たちがひとまず利益確定しちゃうから、というのも理由の一つだと思います。

ちなみに、私が持っている個別銘柄で行くと、大塚HDが貸借倍率2.29倍、ぐるなびが28.87倍、サイバーダインが15941倍、イオンが0.69倍です。貸借倍率というのは、買い残を売り残で割った数字です。僕のポートフォリオで行くと、やはりサイバーダインの新興株が突出して倍率が高いですね。これじゃ全然株価が伸びないよ(笑)。

この中ではイオンが、1倍を切っています。すなわち、売り残の方が多いということなので、将来(最大6ヶ月まで)は必ず株を買う人がいると言うことです。上昇の可能性が高いと言うことですね(しかし、その分期待値が低い、ということも言えます)。

貸借倍率は、ヤフーファイナンスで見ることが出来ます。なかなか面白い指標だと思います。