僕は正直、清水エスパルスはかなりやっかいな相手だと考えていました。前からどんどんプレスに来る厳しいディフェンスと、売り出し中の大前、高木を使ったサイドからの鋭い攻撃。浦和がどんな風に対応するのか楽しみな部分でもありました。
まず前掛かりに来る守備に対しては、平川、梅崎を使っていつもよりロングフィードを多めにしていました。これによって清水のサイドバックがあまりオーバーラップできずサイドの連携をしにくくしていました。
また、平川、梅崎も積極的に守備に入り、5バックにして、さらにボランチの阿部、鈴木もサイドをケアするという万全の守備陣形だったと思います。後半、高木がストレスがたまり、かなり嫌そうな顔をしていたのが印象的でした。
浦和の攻めは、シンプルな堅守速攻か、といわれると全然そんなことはないと思います。DFラインからしっかりとつなげ、時にはロングボールも使い、見ていて本当に面白いフットボールをしていました。後半、清水のアレックスが退場してからはさらに攻め込んでいました。
清水の監督が、試合後のコメントでこんなことを言っていました。
浦和のようなプレーをして勝つよりも、清水のような戦い方をして負ける方がいいと思っている。我々のスタイルそのものがポジティブな要素だと思う。ファンというのはホームで11人で守ってカウンターを狙うよりも、我々のような攻撃的なサッカーを見たいと思う。
J's GOAL | J's GOALニュース | 【J1:第12節 浦和 vs 清水】アフシンゴトビ監督(清水)記者会見コメント
このコメントを読んで、Twitterのハッシュタグ「#urawareds」が荒れたのは言うまでもありません(笑)。そんなに浦和のサッカーは悪くなかったと思います。
浦和は、清水のストロングポイント(大前と高木)をしっかりと消し、攻めに関しても自分たちの持ち味を出していたと言える試合でした。ただ、ミシャ監督からするとまだまだレッズの足が止まっていて、ボールをもらうのをいやがっている面があるとのことです。
サッカーを長くやっているので、それは良く分かるのですが、ボールポゼッションがうまくいっていない時間に何人かの選手がボールを受けたがらないから、動かない、そういったものが見受けられるシーンがあります。そういったところは今後、トレーニングの中で改善していかなければいけません
「チャンスに対するゴールの割合が足りない」ミシャ監督|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE
個人的には浦和の攻めはすごく面白くて楽しいのですが、監督のイメージはまだまだ先にあるようで、とても楽しみです。さて、次は味の素スタジアムでFC東京戦です。これまた大事な一戦です(仕事で行けないのですが・涙)。
試合結果
浦和レッズ1-0(前半1-0)清水エスパルス
得点者:42分 阿部勇樹
入場者数:35,877人