KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

浦和レッズがStatsBombと提携!

最近、ブログの更新頻度が下がっているせいか、S先輩から「StatsBombをネタにどうか」と連絡が来ました。いや、StatsBombのことはよく知らないというか、今回の浦和レッズとの提携で初めて知りました。



2016年にサッカーアナリストだったTed Knutson( Ted Knutson (@mixedknuts) / Twitter )が立ち上げた会社で、5大リーグのチャンピオンチームなどに解析データを提供しているそうです。イギリスの会社ですね。前からアジア市場に参入したいという意向はあったようで、今回晴れて浦和レッズと提携し、アジア進出の足がかりを築きました。

私たちはクライアントであるサッカーチームのことを「ファミリー」と呼んでいますが、できる限りファミリーを増やしたいのです。アジアは大きな可能性を持つ市場ですし、中でも日本と韓国は特に重要な市場です。アジア市場に最先端のツールを導入したいですね。具体的には日本ではまず認知をしてもらえるように、進化したデータ解析とこれまで一般的に知られているデータ解析との違いを知ってもらいたいです。
欧州サッカーを席捲する最新鋭データ解析軍団「StatsBomb」を知っているか? 世界で1つだけの最先端データとは | REAL SPORTS (リアルスポーツ) | スポーツの"リアル"を伝える


具体的な試合のデータを提供するほか、スカウティングにも使えるようです。

あなたがスカウトだと仮定して、一人のMFを探しているとします。マーケットによりますが、250~300人ほどの選手がその候補リストにいるとします。現場に足を運んでそれだけの人数の選手を一人一人正確に、そして多額の経費をかけずに評価するのは不可能です。ですが、解析データを基に事前にフィルタリングすることで20人にまで絞ることができます。20人の候補からチームのスカウティングレポートを基にさらに10人にまで絞り込むことができれば、その10人は実際に足を運んで選手を見てスカウティングすることができます。
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現在のチーム状況をより適切にデータとして解析し、さらにチームにフィットする選手をスカウティングできる、というのがStatsBombと提携する良さのようです。CEOのテッドは、「フットボール界におけるデータ分析の活用は、始まりに過ぎない」と言っているようですし*1、これからのJリーグはよりシステマティックになっていきそうですね。


こちらからStatsBombの2022カンファレンスでテッドさんが話しているのを聞くことが出来ます。


www.youtube.com