サッカーファンにはかなり有名になってきているんじゃないかと思いますが、原博実さんと平畠さん、そして上川さんなどの審判団でジャッジについて解説する動画。Jリーグジャッジリプレイ。
Jリーグ始まる前に、VARについて解説をしてくれています。2回に分けて、およそ合計28分の動画です。J1にVARを導入しようとすると5億円かかること、中国や韓国で早々にVARを導入したが、結構な混乱を来していること。
また昨年からドイツでも導入していますが、それもまた混乱の要因となっているとのことです。日本では、出来るだけスムーズにVARの導入を行うべく、ユースのインターナショナルマッチで試験導入しました。
今回の動画では、主審とVAR担当者がどのような会話をしているのかも聞けて、かなり詳しくVARについて知ることができます。
1つ目の動画では、VARで何を見るかについて紹介。
- 得点であるかどうか
- PKであるかどうか
- 一発退場であるかどうか
- 人間違いの確認
上記の4点に限定してVARは、主審をサポートすると言う位置付けです。ただ、2番目の動画にも出てくるのですが、この4つに影響を「与えそうな」事前のプレーもVARの範囲内ということなので、少し曖昧な部分もあります。
動画その2では、ファウルをした選手に対して、初めはノーカードだったのですが、VARのアドバイスにより、イエローカードが提示されます。決定機阻止の場合のファウルについてもVARは関与します。
面白かったのが、そのファウルの数秒前に相手チームが明らかにファウルをして主審がスルーしているシーンがありました。
ここで、昨シーズンまでJリーグの審判をやっていた扇谷さんが登場し(今はJFAのレフェリーマネージャという役職)、「この場合は、その数秒前まで遡ってVARはアドバイスしなければいけない」と言っています。
(4分35秒からご覧下さい)
この2つの動画、日本のVAR事情を学ぶのに、非常に色々盛り込まれた素晴らしい素材です。今年はルヴァンカップのプライムステージと、J1参入プレーオフ(決勝)でVARが導入されるということで、その点でも注目です。
VARの審判を育てたいけど、数名ずつしか出来ないんだよねぇという、原さんの切実な気持ちも述べられていました。気軽にVARって、なかなか難しいみたいです。