日本対ウクライナをTVで観ました。雨が降っているリエージュのスタジアムは、平日の昼間キックオフで観客も少なく、試合内容もまったりしているので、どうにもパッとしない印象でした。そんな中でも、感じたことを書いてみます。
日本は23日のマリ代表戦から先発8名を変更。GKは川島永嗣、最終ラインには長友佑都、槙野智章、植田直通、酒井高徳の4人が並び、中盤は長谷部誠と山口蛍がダブルボランチ、柴崎岳がトップ下に入った。そして前線は左に原口元気、右に本田圭佑、中央に杉本健勇が起用された。
引用元:槙野のヘディング弾炸裂も…日本、ウクライナに敗れて欧州遠征2戦白星なし | サッカーキング
日本は、欧州の代表チームと試合をする時は、それほど苦にしないです。南米のチームの時はいつもやりにくそうにしますが、以前に試合をしたイタリア戦やベルギー戦などはかなりかみ合った試合になって、良い勝負になります。今回のウクライナも、先週のマリ戦(南米ではなくアフリカですが)よりは、かみ合った試合でした。
1トップは大迫も良いが、小林悠も悪くない
今回のウクライナ戦では、1トップで杉本健勇が先発でした。セレッソで鍛えているだけあって、前線からのプレスは杉本はとても上手です。しかしながら攻撃の組み立てになると、あまり存在感が発揮できていませんでした。後から交代で入った小林悠の方が攻撃に関しては迫力を感じました。
大迫と小林悠では、タイプが全然違います。大迫は背筋が強く、背中に屈強なCBの選手を背負ってもボールを収めることができます。そこから左右にボールを散らして攻撃を組み立てることができます。小林悠は、最終ラインから抜け出るのがとてもうまく、Jリーグでも何度も川崎にやられました。
この2人を見ていて、ツートップでも面白そうだなと思いました。大迫がボールの回収役で、その周辺を小林悠がうろちょろしてボールを引き取り、前を向いて相手の最終ラインを突破する方法です。EURO2016のイタリアが確かこういう戦術をとっていたように思います。
まあ、でも完全に私個人の妄想なので、本番では大迫が1トップで起用されるでしょうね。
2列目は、原口と柴崎がよかった
原口は、最後の精度があまり良くなかったですが、攻撃にも守備にも気迫が感じられ、何とかしてやろうという気持ちが伝わってきました。長友との連携もそれほど悪くなく、もっと改善できれば左サイドで崩すこともできそうです。ウクライナの守備がよかったです。
柴崎は、長短のパスの精度がよく、トップ下のポジションは合ってますね。長いパスも出せるので、もう少し下がり目のポジションでもいい気がしますが、ボランチまで下がると相手が怖くないと言うことになります。レアルのモドリッチのようなポジション取りができれば言うことないです。ボランチなんだけど、ポジション高め、というのが柴崎選手のちょうど良いポジションのような気がします。
ボランチは珍しく長谷部があまり良くなかったような・・。
先発では、長谷部と山口蛍のダブルボランチでした。長谷部は相変わらずの運動量で、色んなところに顔を出しますが、珍しく今回のウクライナ戦では凡ミスが多かったです。調子が悪い日だったのでしょうか。
浦和レッズの遠藤航が今回は怪我で欧州遠征に参加できなかったのが痛かったですね。長谷部もなんだかんだ34歳なので、遠藤航がアンカーをしっかりできるとハリルホジッチ監督も選択肢が増えると思います。長谷部のようにびしっと楔のパスが入れられると言うことないです。
DFに関しては、やはり宇賀神は使ってもらえなかったかと(苦笑)。浦和レッズサポーターとしては、もう一回だけ宇賀神使ってほしいですね。なんせアンダー世代では代表に選ばれたことがないので、経験不足です。直前のガーナ戦で使ってもらえると嬉しいなあ(単なる希望)。
全然勝てないので、心配です
しかし勝てないですね。ウクライナ戦でも相手ゴールに迫ることはありましたが、得点はセットプレーの1点のみでした。ロシアW杯の正式メンバーが発表されるのは、5月30日のガーナ戦の後だそうです。ただ、まあJ1リーグは5月19日までなので、その後にガーナ戦のメンバーが発表されるはずですから、その時のメンバーでかなり決まるでしょうね。そこから本戦までの約1ヶ月が戦術を整える期間となります。
今の段階だと、選手も監督にアピールするのに必死ですから、やはりチームとしてまとまるのは、ほぼメンバーが決まる5月後半でしょうね。そこからどれだけ改善できるか、ハリルホジッチ監督の腕の見せ所だと思います。本番で良いサッカーを見せてくれれば、日本人はすごく盛り上がるはずですよ(笑)。
なんだかんだ、とても6月を楽しみにしております。