WBSのコメンテーターでよく見かける、フェルドマン博士の本を買ってみました。かなり面白いのでブログに書いておきます。
- 作者: ロバート・アランフェルドマン,Robert Alan Feldman
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/11/21
- メディア: 単行本
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まだ序盤を読んでいる最中なのですが、なぜ日本の農業がこれから伸びると思っているのか、TPPはどうして中国が入らないのか、AIIBはどうあるべきなのか、など、気になる話がわかりやすく書いてあります。
先日、ガスタービンを作っている大手重工業の工場を見学に行きました。ガスタービンというのは、飛行機のジェットエンジンの中心部です。ものすごい高回転ですから、遠心力(G)で重力の一万倍の力がかかります。さらに、回転する羽根の先端の温度は、一六〇〇度になります。重力の一万倍のGと、一六〇〇度の高温という条件下で、正確に回り続ける部品を作らなければいけない。これはもう、オタクでなければできない仕事です。技術革新において日本のオタク精神やオタク文化を換金することは、日本の強みや価値を上げるという意味で、グローバル化の大きなポイントです
日本の技術力がどうすごいのかを説明した文章です。今、三菱がMRJという飛行機を作っていますが、これも技術がないと作れません。フェルドマン博士は、この日本の技術は世界に誇れるものだと言っています。
農業はオランダと比較していて、九州ほどしか土地がないオランダが世界一の輸出を誇るジャガイモを筆頭に様々な農業製品を輸出していると書いています。なので、日本にも伸びしろがあると。
これは読んでおいた方が良さそうな経済書だと思います。