6月10日付の日経新聞夕刊で、ジョージ・ソロス氏が投資の世界に戻ってきたという記事が載っていました。しかも気になる発言しております。
ソロス氏は今年に入り「中国経済のハードランディングは避けられない」などと中国経済の先行きに弱気な発言を繰り返している。このほかギリシャの債務問題や欧州移民問題など様々な世界経済の問題に対して警戒感を示している。
ソロス氏投資に復帰 世界経済へ警戒感 米報道、市場で話題集める :日本経済新聞
ソロスさんは、市場弱気の局面で実力を発揮するタイプだそうでして、相場観がずば抜けている人物です。そんな人が「中国経済のハードランディングは避けられない」とか言うと、参ってしまいますよねぇ。
テレ東の経済番組でも中国企業の借金が増えているというニュースを目にします。また、米国に目を向けてみるとクレジットカードの借金残高が増えているというニュースも目にしました。これは消費に前向きというように捕らえることもできますが、クレジットカード会社がよりリスクの高い人にお金を貸しているという側面もある気がします。
米連邦準備制度理事会(FRB)の発表によると、3月の消費者信用残高(住宅ローンなどの不動産ローンを除く、季節調整済み)は前月比297億ドル増(年率換算10%増)となった。7日に公表される4月の信用残高も控えめながら着実な伸びが見込まれており、中心予想は180億ドル増となっている。
米消費者信用の伸び、必ずしも朗報ではない - WSJ
さて、ジム・ロジャースさんも去年くらいに「あと1〜2年は大丈夫だろうが、そこから経済の雲行きは怪しい」ということをコメントしていました。そろそろ現金比率を高くしておいても良いかもしれないですね。