以前にここのブログでも取り上げた「深読みサッカー論」を読み終えました。これは面白かった。ぜひブラジルW杯前に読むことをオススメします。
本は、アテネ五輪でサッカー男子の監督を務めた山本昌邦さんと日経新聞でサッカーを担当している武智幸徳さんが対談する形で書かれています。山本さんは日経電子版で「勝利のメンタリティ」というコラムを書いていて、かなりこちらも面白いです。
ざっと読んだ感想としては、
・山本さんがいかに育成を大事に思っているか
・ザックジャパンの3−4−3システムについて
・マラソンに例えるなら、欧州クラブチャンピオンを決めるCLが、平地を走る高速コースで、W杯は山あり谷ありのクロスカントリーのようだ
などが印象に残っています。あと、W杯の面白いデータとして、休養を十分にとった選手が大活躍するというものがありました。いろいろな例が出ていたのですが、1998年のフランス代表で言うと、ジダンがGL2戦目のサウジアラビア戦でレッドカードをもらい、2試合出場停止になってベスト8のイタリア戦から出てくるとキレキレの状態だった話がありました。
今回の日本も、長谷部、うっちー、吉田あたりがきちんと回復してくるとすると、この3人がキーになる可能性もありますね。
サッカーの教養を深めてくれる一冊です。何度も言いますが、ぜひW杯前に読んでみて下さい。