ちきりんさんの「自分の時間を取り戻そう」を読みました。相変わらず、文章のテンポもよく、頭に刺激を与えてくれる提案をしてくれるお姉さんです。いつも書いてますが、ブログの文章よりもやはり文体が優しいですね。
自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/11/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今回の本は、「生産性を上げよう」という話です。序盤は、4名のロールモデルを紹介し(ダメな例)、面白くない仕事で残業代だけのために遅くまで働くことや、子育て、仕事、家事を全てうまくやろうという女性を例に挙げて、何がダメなのかを紹介していきます。
そして、1人1人の生産性を上げていき、より自分の時間を大切に考えようと言う趣旨の本です。私も漠然とは考えておりましたが、ちきりんさんの話は非常に明快で、思考がすっきりします。生産性を上げると言うことを個人レベルに落とし込んで、とても具体的に改善策を教えてくれます。なかなか面白かったのが、以下の文。
多くのことに手を出し、その大半を数年でやめてしまう人のことを「なにをやっても中途半端な人」などと批判する人がいますが、私はこのスタイルのなにが悪いのかわかりません。こういう人は、自分の貴重な時間を学びの生産性が極めて高いフェーズにのみ投入している、とても合理的な人です。
私は、昔から「なにをやっても中途半端な人」と言われていました。言われていたような気がします。批判的にいわれたこともあるので、凹んだこともあるのですが、ちきりんさんはここの部分は肯定的なのです。しかも論理的に肯定してくれます。ちきりんさんの文章の面白いところは、けっこう世間的には批判を受けることをとても肯定的に書くところです。
面白い本というのは、一気に読んでしまいますね。面白かったです。