KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

【漫画】宇宙兄弟(一巻)

前々からこの「宇宙兄弟」という漫画が気になっていたんですけど、読み始めるタイミングみたいなものがなくて今まで読んでませんでした。ふと、大宮のブックファーストで目に付いたので買って読んでみました。

宇宙兄弟(1) (モーニングKC)

宇宙兄弟(1) (モーニングKC)

この漫画の内容としては、長男の「南波六太」とその弟「日々人」の兄弟が宇宙飛行士を目指すストーリー。僕の友達で、「宇宙飛行士になりたい。」という人はいましたが、僕自身はそれほど宇宙にこれと言って思い入れはありませんでした(ニュースなんかで宇宙飛行士やロケットの打ち上げなんかがあると気にはなる程度)。

実は、僕には一つコンプレックスがありまして。

僕はこの漫画と同じく、二人兄弟で、4つ下の弟がいます。その弟がなかなかに優秀で、今は製薬メーカーの開発に携わっています。浪人することなく現役で大学院まで進み、修士論文を書き上げて卒業しました。そして社会人になって3年後くらいに結婚し、今や2児の父です。片や僕はと言うと、浪人してお金のかかる予備校に通い、そしてやっと進んだ大学も中退してアルバイトみたいな生活を20代後半まで続けました。そして親に無理を言ってまた大学に行かせてもらい、33歳でやっと再就職。

親は優しいのであまり弟と比較するようなことは言いませんが、明らかに自分の方が妙なコースを進んでいると言う意識があります。そういうコンプレックスがひっそりと自分の心の中に存在します(ふだんはあまり言ってませんが)。

この漫画は、まさに優秀な弟に対してどんくさい長男が「なんでオレってこんなにヘタレなんだ。」という位置づけになっていて、読んでいてめちゃくちゃ共感できます。「あー、わかるわかる!」みたいなところがたくさんある。宇宙飛行士を目指すという設定も面白いんですが、主人公・南波六太の考え方、人との接し方がとても微笑ましく、ほっと出来ます。作者の小山さんは、なんでこういう兄弟の設定にしたんだろうか。

モーニングで連載中だそうで、気になる漫画の一つになりそうです。