今朝、と言うかすでに昨日の朝になってしまっているのですが、日経新聞でこんなニュースが出ていました。SBI証券が、10万円以下の国内株式について売買手数料を無料にするというものです。
SBI証券は9月から、1日あたり10万円以下の国内株式の売買について、委託手数料を無料にする。従来は税込みで103円かかっていた。手数料の引き下げによって、少額での取引が多い若年層や投資初心者を取り込む狙いだ。
SBI証券、少額取引の手数料無料に 初心者取り込む :日本経済新聞
記事を読んだときは、おぉ、またSBIが仕掛けてきたなぁと思いました。コストに敏感なインデックス投資がこれに敏感に反応したようです。インデックスブロガーの水瀬さんは、ブログでこの記事をこのように評価されました。
少額取引の国内個別株投資家に朗報であるのはもちろん、インデックス投資家としても、国内ETF(1306とか1680など)を使って積み立て投資をするかたには超・朗報だと思います。
無料、無料、無料! SBI証券が、9月から少額取引の手数料を無料へ - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
インデックス投資家というのは、購買手数料にむちゃくちゃ敏感です。確かに毎月上のようなETFを買い増ししている人にとってはかなりの朗報でしょうね。ちなみに、1306はTOPIXに連動するもの、1680は外国の先進国に連動するものです。数字だけGoogle検索してもすぐに出てきます。
で、すごかったのがこの記事が日経新聞の朝刊に紹介されると、同じ日に楽天証券からすぐに「うちも手数料ゼロにします」というリリースが出たこと。なんという対応の早さでしょうか。
楽天証券とSBI証券は、過去、手数料でがっぷり四つの値下げ合戦をしてきたので、業界最低水準手数料を相手に譲るつもりはなさそうです。
— 水瀬ケンイチ (@minasek) August 18, 2017
まあ、この2社はいつも競ってますからね。このTweetに対して、私もつぶやきました。
しかし、楽天証券は今朝のニュース見て即座に対応して来たんだろうか。それとも以前から情報はキャッチしていたのだろうか。むちゃくちゃ風通しがいいというか、会社の方針なんでしょうね、SBIが仕掛けて来たら、深く考えずに同水準にするというのは。即日ですよ、即日。 https://t.co/1Ra9JiEWP6
— Koji Haruna (@k_haruna) August 18, 2017
そうしたら水瀬さんから「いいね」を押してもらえました(笑)。普通は、その日の朝刊にSBIの記事が載ったら、楽天証券では社内会議(幹部の招集もするので、その日に会議とは限らない)をして、稟議書を作成して提出し、承認をされてさらにリリース文を作成。そこからやっとお知らせできると思うのです。それが、即日に追随文が出てくるとはどのような社内体制になっているのでしょうか。素晴らしい風通しの良さだと思います。
ちなみに私は、手動でETFの買い増しをすると、買い忘れしそうなので、そこは自動で定額購入してくれる投信を購入しています。なので、あまり今回のニュースは私にとってはインパクトはありませんでした。
まあ、こんな2社のおかげで我々個人投資家は、より安く投資を行うことができるわけです。2社に感謝です。