藤沢周平シリーズの映画「必死剣 鳥刺し」を観てきました。過去の「たそがれ清兵衛」や「武士の一分」と違うところは、監督です。今までは山田洋次監督でしたが、今作は平山秀幸監督です。
これもいい作品にできあがってましたねぇ。つかみからいきなりぐいっと引き込まれました。また、「隠し剣 鬼の爪」のように、最後までどのような剣術かわからないところもよかったです。どんな技法なのかずーっと気にしながら観ることができますもんね。
藤沢周平シリーズは、山田洋次監督の3部作があるから結構やりづらいんじゃないかなぁと思っていたのですが、平山監督はかなり完成度を高めて製作した印象を受けます。山田作品に勝らずとも劣らない、素晴らしい出来だったです。ただ、山田監督ならもうちょっとユーモアを入れたかもとは思いましたけど、そこまで同じだと逆に監督の個性が感じられないですよね。
ストーリーは、ちょっと悲しく仕上がっています。というか、岸部一徳にまたしてもやられたーと思いました。ホントにあの人は役者だなぁと思います。あと、吉川晃司が演じている帯屋隼人正もかっこよかったですね。
てなわけで、夏映画の順位をつけたらこんな感じ。