ビット・コインの始まりから2014年終わりくらいまでを描いた、NYタイムズ記者渾身の1冊を読み終わりました。様々な登場人物が出てきますので、誰が誰やらわからなくなりますが、それでも非常に面白かったです。
結局、サトシ・ナカモトが誰であることがわからないこと、ビットコインの技術的なところに惹かれている人、お金儲けができそうなところに惹かれている人、いろいろな思想の人が、この仮想通貨に関わっていることがこの本でわかります。
マウントゴックスが、なぜあのようなことになったのか、とても詳細に書かれています。今はもうバブル感漂うビットコインですが、いったんバブルがはじけた後に、いよいよ本領を発揮するかもしれないですね。
日本にいると、円という非常に安定した通貨の恩恵にあずかることができます。この本の中では例えばアルゼンチンが出てきますが、人生で何度も自国通貨のペソが紙切れになって財産を失った人が出てきます。そういう人にとっては、仮想通貨の方が安定しているわけです。
またゴールドマンサックスもこの本には出てきます。ゴールドマンサックスは、「ビットコインには関わるつもりはないが、ブロックチェーン技術を使って、送金が今よりも格段に早くなるなら、取り組んでいきたい技術」とコメントしています。
読了した後に、作者のNathanielさんにTwitterで感想を送ってみました。
@nathanielpopper Hi, I am a japanese lives in Saitama. I read your book "Disital Gold". Very interesting! Thank you for such a good book.
— Koji Haruna (@k_haruna) 2018年1月17日
Digitalの綴りを間違えているのはご愛敬(苦笑)。それに対して、作者から返信をもらいました。
thanks so much for reading -- and for the nice note!
— Nathaniel Popper (@nathanielpopper) 2018年1月18日
作者から直接返信もらえるなんて、やっぱりTwitterは面白いです。さてさて、この仮想通貨が今後どのようになっていくのか、とても興味深いです。勉強しつつ、見守っていきます。