浦和パルコの紀伊國屋で「嫌われた監督」が平積みになっていて、売れていることを知りました。読者の評判がすこぶる良い本だそうで、私も読み進めています。
作者は日刊スポーツの元記者で、駆け出しの頃から落合監督を追っかけてきた人です。文体はスポーツ新聞のようではなく、村上春樹を彷彿とさせる、すごく抽象的で面白い文章です。
何はなくとも、第2章の森野将彦のパートを読んでほしいです。私はこのパートを電車で読んでいて号泣してしまいました。ミスタードラゴンズの立浪から森野がポジションを奪うストーリーが描かれているのですが、こんなにプロという世界は厳しいのかと、ひしひしと伝わってきます。
また全部読んだら感想を書こうと思っています。野球ファンでなくても楽しめる内容だと思います。むしろこの本を読むことによってプロ野球に興味が湧くかも知れません。それくらい描写が上手で、ドラマチックなお話が書かれています。