KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

今日の仙台戦を見て思ったこと。(20200216ル杯第1節) #urawareds

さて、ついにシーズンが始まりました。この試合は4歳の娘と二人で観に行きました。試合の途中ですべり台で遊びたいとか言われましたが、比較的大人しく観てくれました。



試合結果は、5-2で浦和の勝利。昨年は興梠頼みの攻撃でしたが、この試合はチームで連動して5点も取れました。ものすごく良かったです。



面白いなぁと感じたところを幾つか。

  1. 杉本健勇の位置
  2. 関根と橋岡、そして汰木と山中

この2点というか、5人というか、面白い動きをするなと思った次第です。

杉本健勇

チームのフォーメーションは、4-4-2となっていますが、杉本の位置はすごく流動的で、トップ下あたりを主戦場としていました。これは攻撃の時も守備の時もそうです。4-4-1-1と表した方がしっくりくるか、さらに中盤の4枚に近寄っていく時もあります。

攻撃時は関根の方が高い位置をとっていることもあり、レオと関根のツートップと言ってもいいくらいの時間帯もありました。



これ、なんで杉本がこんなに降りてくるんだろうと思ったのですが、関根が少し内側に絞る時があって、杉本が1列目でぼんやりしていると、交通渋滞を起こすからだと思いました。今日の浦和の攻撃は、とてもスムーズで、かつ攻撃の人数も多かったのですが、そんなに人が被る、重なるということもなく、うまく整理できていました。

関根が内側に絞る、橋岡が上がる、攻撃に厚みが出る、というのが綺麗にできていて、あぁ、杉本が少し下がるのはそういうことかと合点がいきました。昨シーズンの、トップでターゲットになるというのは、あんまり得意ではなさそうだったので、杉本のトップ下戦略は良かったです。

山中と汰木

右サイドの関根、橋岡の動きも興味深かったですが、汰木と山中、特に山中の動きが面白かった。

お前、ボランチか。

というくらい内側に山中が絞るんです。何故そこに山中が?というくらい内側に絞る。反対側の橋岡はそこまで意図的に絞らなかったと思います。そして、汰木はワイドにガッツリ張るという感じで、同じレーンに二人があんまり重なってなかったなぁと思いました。

で、その内側に絞った位置で山中がボールを持ち、パスを出す。おそらくこうすることで、柏木、汰木、柴戸、杉本などへのパスコースが増えるんだと思います。つまり山中が攻撃の起点になっていました。

左サイドと右サイドの二人の動きが結構違っていたので、杉本と合わせて、この5人が特に見ていて面白いフォーメーションだなと感じました。

カウンターの精度

もちろんレオは、素晴らしかったです。特にカウンター時の動きは、昨シーズンのモヤモヤが吹き飛ぶかのような鮮やかさがあります。これだよ、このカウンターを見たかったんだよと声を大にして言いたいものを見せてくれます。

特に5点目のマルティノスがゴールを奪ったカウンターはお見事でした。マルティノスは、苦節2年、やっと得意なポジションでプレーができて良かったねと、おそらく浦和サポの9割くらいが思ってるんじゃないでしょうか(笑)。

仙台が監督が変わったばかりでチーム構築中、ルヴァン杯とJリーグはまた別物ということもありますが、大槻監督がやりたかったのはこういうサッカーなのかと、狙いが見えた、それが選手に反映されているというところで、とても良いシーズンスタートの試合だったと思います。金曜の湘南戦も楽しみですね。