90分あるサッカーの試合ですからね。他会場の動向によって戦い方を変えるのは当然だと思います。
GLの3試合目が同時刻キックオフなのは、やはり他会場の試合結果で大きく戦術が変わるからなんですね。なんせ、コロンビア対セネガルが初めから1-0と分かっていれば、日本は最初から攻めなかったし、ボルゴグラードの暑さから考えるとポーランドも積極的には来ないし、全然違うサッカーになるんですよね
— Koji Haruna (@k_haruna) 2018年6月28日
さて、日本がポーランドに先制され、セネガル、コロンビアに伝わった時、彼らはどのような試合展開にしたでしょうか。
録画でセネガル対コロンビアを見てみました。日本戦が裏でやっているのに、この試合を実況しなければいけなくなったNHKの曽根さんと解説の石川直宏さんに深く同情しつつ、後半14分ごろに、その曽根さんが、「あっと、今日本がポーランドに先制されたようです。」という実況を聞きました。
そして、会場の歓声がやや大きくなり、解説の石川さんが、「歓声が大きくなったというのは、お客さんも知ったかもしれないですね。」というコメントをしました。
そこから、セネガルはやや動きがスローになり、最終ラインにボールを渡し、「おやっ?」と思わせるような動きになりました。「すわ、引き分け狙いか?」と思わせるようなスローダウンです。
しかし、そこからコロンビアのファルカオが右手を大きく振って、「上がれ、プレスをかけろ!」というジェスチャーをしました。コロンビアのイレブンは前に出てセネガルの最終ラインにプレスをかけ始めました。
ネットで「セネガルは攻めたのに、なぜ日本はあのようなやる気のないパス回しをしたんだ。」という意見を見ましたが、私が見る限り、セネガルもいわゆる「談合試合」をしようとしていたんじゃないかなと思わせる部分はありました。
ただ、コロンビアの対応が早くて、あからさまなスローダウンという時間はほぼ無かったです。コロンビアは、スタジアムの4割くらいを埋めていた黄色のサポーターが「いけいけー!」という大歓声があったのも影響していると思います。
ペケルマン監督もおそらく決勝トーナメント表の確定している12チームを見て、首位通過の方がより上に行けそうだと考えたのでしょう。
まあ、コロンビアはもともと勝点3を取らなければ行けないシチュエーションだったので、そのままやれば良かったわけです。
というわけで、コロンビアの勝ちに対する貪欲な姿勢が、日本を助けてくれたと言える内容でした。今回のこの3戦目は、このような形で色々な状況が考えられたので、各チームの思惑が透けて見えて面白かったです。
コロンビアはやはり強かったという事がよくわかるグループHでした。