僕はミシャ監督の試合後のコメントが大好きです。今回も札幌戦の後のコメントを読みました。そこでは、第6節の仙台戦のことについて語られていました。ミシャ監督がどういうサッカーが好みなのかよくわかる話です。
仙台戦で、森脇が関根にパスを出し、関根が折り返して(興梠)慎三がゴールを決めたシーンがありました。森脇の判断はすばらしかったと思いますし、関根の折り返しもすばらしい判断だったと思います。森脇がボールを持ちだして、いかにもシュートを打つようなモーションの中で、左足で関根にスルーパスを出したと思いますが、それに対してボールを引き出す動きをしていた関根もすばらしいし、判断した森脇もすばらしいと思います。あれは、彼が複数の選択肢がある中で選んだものです。私はああいったプレーが、サッカーを見ていて幸せになれる瞬間なのだろうと思います。
ミシャ監督 北海道コンサドーレ札幌戦試合後会見|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE
この森脇→関根のプレーというのは、以下の動画です。時間指定しているのですぐにそのプレーを見ることが出来ます。
この試合は浦和が仙台に7−0で勝った試合です。その2点目のことをミシャ監督は言っています。僕もこの森脇から関根のコンビネーションはびっくりしたのを覚えています。てっきり森脇がそのままシュート、あるいはファーサイドにクロスを出すかなと予想していたのですが、全くの予想外、関根へのスルーパスでした。
ミシャ監督が「首が痛くなるプレー」というのは、予想外のパスやターンが試合の中で多く見ることが出来るプレーと言うことだと思っています。僕もそのようなサッカーは大歓迎です。
敵も味方も、そして観戦する人も「まさか、そこに?!」というパスやターンがあるのは、サッカーを見ていて非常に幸せになる瞬間です。「まじか!そこか!ダマサレター!」というのは嬉しい悲鳴ですね。クライフターンもその一つだと思います。
ミシャ監督の好みがわかってよかったな、という話でした。