相変わらず、通勤、帰宅途中の電車の中で「オシムの言葉」を読んでいます。読む度に涙ぐみそうになるのをぐっとこらえ、オシムさんの素晴らしい人間性と熱い文体に浸っています。
僕が読んでいるのは、増強改訂版の前のもの。いろいろ格言じみた文章に心を奪われております。
攻撃的ないいサッカーをしようとする。それはいい家を建てようとする意味。ただ、それを壊すのは簡単です。戦術的なファウルをしたり、引いて守ったりして、相手のいいプレーをブチ壊せばいい。作り上げる、つまり攻めることは難しい。でもね、作り上げることのほうがいい人生でしょう。そう思いませんか?
僕はオシムさんのサッカーを直接見てはいないのですが、本の中で「オシムのサッカーは素晴らしい。西ヨーロッパで指揮を執っていたならもっと評価が高かっただろう。モウリーニョがなぜあんなに評価を受けているのかわからない。」という言葉を残した人物がいました。
イヤー、もっと早くサッカーを見ておけば良かったなと思います。守備でゴール前を固めることは簡単ですが、攻撃を積み上げることは大変手間がかかることです。しかし、リスクを取ってあえてそこにチャレンジすることで、何か美しいものが生まれる気がします。サッカーとは美しいスポーツ、とオシムは言っています。