KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

がん保険の経費率は60%?

日経スタイルのマネー研究所で、がん保険についての記事が載っていました。作者は保険の著書で有名な後田亨さんです。

U:「保険数理の専門家の助言を得ながら、相対的に評価が高いがん保険で試算したところ、がんにかかりやすくなる60歳から加入したとしても、還元率は平均余命を全うするまでに支払う保険料の40%未満でした」

O:「えぇ! 保険料の60%超が経費なんですか?」

U:「ただ、診断方法などが進化すると、従来は発見されなかったがんも見つかる可能性がある。そうなれば保険会社の負担が増える可能性もあるので、その要素も織り込んで保険料が設定されているという人もいますね」
がん保険、支払った保険料が還元される割合 |マネー研究所|NIKKEI STYLE


保険会社は、2人に一人がガンにかかる時代です、と言ってきます。そして月々いくらで安心が買えるなら安いものだと売り込んできます。さて、その保険会社が毎月の保険料をどのように収益として回収しているか。

上の記事だと、60%以上が経費だそうです。つまりは、支払った人に還元するのではなく、保険会社にそのまま収益としてわたってしまうお金です。これってなかなか多いですよね。

「でもがんに罹ったら元も子もないじゃないですか。」という反論もあると思います。そういう方のために後田さんは文章を用意しているようです。次回が楽しみですね。