KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

2016シーズン始動にあたって ミシャ監督

浦和レッズの公式HPにミシャ監督の2016年シーズンに向けてのコメントが記載されています。思うに、東ヨーロッパ出身の監督ってコメントが心に響きますよね。オシムさんもそうですし、ハリルホジッチさんにしてもそういう空気を感じます。

www.urawa-reds.co.jp

いくつか「へ〜」と思ったコメントを引用して感想を書きます。

みなさん、外国籍選手に対する期待は、どのチームでも非常に大きいと思います。ただ、日本人選手のレベルは、非常に上がってきていると思います。だからこそ、どの外国籍選手も、日本で活躍できるわけではありません。それは間違いないことです。 私は、日本のリーグを非常に高く評価しています。世界のサッカーのリーグの中でも、上から数えて6番目か7番目、10位の中に入ってもおかしくない、それくらいのレベルにあると思っています。
2016シーズン始動にあたって ミシャ監督|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE


上のコメントは、ミシャ監督が珍しく外国人選手の補強したところから出てきたもの。最近のJリーグは、超が付くほどの大物外国人はいないので、レベル的にどうなのと思われていそうですが、レベル高いと思います。極東の島国なので、比較するのが韓国や中国、少し範囲を広げて中東ですが、その中でもトップレベルのリーグでしょう。欧州でも5大リーグにはかなわないでしょうが、スイスやロシアには負けてないのではないかと思います。

我々はクラブとしてDFの選手を獲得するにあたって、長くディスカッションしてきました。我々浦和レッズに入って、DFとして我々の戦術の中で実力を発揮できる選手というのは、どこにでもいるわけではありません。選手を選定し、その選手が獲得できるのかという可能性を見出す上で、非常に長い時間を要しました。 我々浦和レッズの戦い方にマッチするDFの選手は、日本人の選手の中にもいますが、獲得するのは無理でした。
2016シーズン始動にあたって ミシャ監督|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE


ここのコメントからは、日本人選手で、他から補強しようと試みた形跡が伺えます。誰を取ろうとしたのでしょうか。気になりますね。

遠藤選手に関しては、みなさんもご存じのように、オリンピック代表のチームに行く回数が非常に多いでしょう。今もそうですし、今後もキャンプの回数が増え、あるいはリーグが行われている状況の中で、オリンピックの前に国際的な大会に参加するような状況も、予定に組み込まれているでしょう。その中で、彼がどこまでチームの試合にいられるのか、ということも、考慮していかなければいけませんでした。
2016シーズン始動にあたって ミシャ監督|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE


これはなるほどなと思いました。A代表だと、国際マッチがあるときはJリーグはお休みになります。しかし、U-23の招集ではJリーグはお休みになりません。おそらくリオ五輪に向けて、浦和に遠藤選手がいない状況というのがたびたび起こりそうです。だからイリッチ選手を取ったのですね。

(選手やスタッフと久しぶりに顔を合わせて、どんな声をかけたか?そしてミシャ監督は就任5年目だが、どのようなシーズンにしたいか?) 「2週間弱の休みの後、選手が私に会いたかったかどうかは別ですが、私は彼らと会えなくて寂しかったので、非常に嬉しい思いで、選手たちと顔を合わせました。
2016シーズン始動にあたって ミシャ監督|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE


ここはかなり笑いました。ミシャ監督ならではのユーモアですよね。そして選手への愛情が伺えます。

日本のこういった会見で、監督が発言する決まり文句は、『我々はタイトルを獲る』ということだと思います。おそらく、18チーム中12チームくらいの監督が、そんなことを言うでしょう。 私が今シーズンをどういうシーズンにしたいか。
2016シーズン始動にあたって ミシャ監督|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE


記者から、今年の目標を聞かれ、それに対してミシャ監督が答える場面です。「優勝します」という通り一辺倒な回答ではない部分がこの監督の面白さを表していると思います。残りの回答は公式サイトで確認してみて下さい。