前号の日経ヴェリタス(たまに買ってます)にGPIF運用委員の清水順子先生が載っています。学習院大学の教授なのですが、なかなか面白い経歴だったのと、なかなか知的でおキレイな方だったので目を惹きました。
今、GPIFの運用委員って7名いるのですが、そのうちの1人です。1982年にアメリカ大手銀行のチェース・マンハッタンに就職。ロンドンで仕事をしていたそうです。日本人女性ディーラーというのは当時非常に珍しかったので、わざわざブローカーがディーリングルームに訪れるほど。
子供を二人産んだあとに日本に帰国したのですが、子育てとの両立が難しく思い切って大学院に入学。今まで漠然としかわからなかったオプション取引などについて研究。勉強が面白くてそのまま学問の世界に残っていたときに、厚労省から電話がかかってきたそうです。
GPIFの運用方針については国会でもたびたび議論に上がりますし、ネットでも批判的な記事を目にします。実際「中の人」はどんな人がやっているのだろうと思っていましたが、そのうちの1人が紹介されていて親近感が湧きました。
今のポートフォリオというのは、運用委員が決めたわけではなく、予め事務方が決めた数字を運用委員がリスク検証を行って決まったものだそうです。リスクについての説明が曖昧だからか、けっこうな批判を浴びていますが、どうなるのでしょうね(他人事じゃないんだけどw)。