三谷監督の映画「ステキな金縛り」を見に行ってきました。同監督の作品は、「ラヂオの時間」「みんなのいえ」「THE 有頂天ホテル」「ザ・マジックアワー」に続いて5作目となります。
三谷幸喜って舞台のチケットもとりにくいし、とても人気なのですが、個人的には全部の作品が当たりとは言えません。いや、むしろ当たりの作品の方が少ないように思う。心の底から本当に面白いと感じたのが三谷幸喜初の歌舞伎作品「決闘!高田馬場」と「ラヂオの時間」だけで、その他の作品は「まあまあ」です。
でもなぜか、監督作品は全て見ていますし、舞台も全部じゃないですが半分くらいは見に行ってます。何でだろうと考えると、やはり「三谷幸喜ならもしかして心の底からゲラゲラ笑わせくれるんじゃないだろうか?」という期待感があるからなんですね。まあ、外されることの方が多いんですが(苦笑)。
あと、多くの作品が心がほんわかするような作りになっているので、まあ外してもそこまでガクッと来ることがない。そこが三谷幸喜の良いところでしょうか。今回の「ステキな金縛り」も感想としては「まあまあ」な作品でした。設定が嘘くさいのに役者陣がわりとまともに演技していたのがあまりよくなかったのか?
「ザ・マジックアワー」も設定が嘘くさかったですが、佐藤浩市の抜群の演技力(嘘くさい設定に嘘くさい演技が非常にフィットしていた)がよかったのに対して、「ステキな金縛り」はそこが残念だったなと思います。あえて言うなら生瀬勝久が今回は、主色の出来でした(笑)。