KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

リーグ第9節 浦和レッズ v.s. 横浜F・マリノス[2011]

どんより分厚い雲が覆う中、中村俊輔率いるマリノス戦の観戦に行ってきました。

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結果で言うと、0ー2で浦和の敗戦。フリーキックからの先制点を取られるまでは、なかなか集中したゲームでしたが、1点を取られてからは痛々しいというか、面白くない内容でした。スピラノビッチと高崎を交代してからは、確かに攻めるという点ではよかったかもしれませんが、どうもアンバランスな陣形でした。スピラの体調不良が交代の原因だそうですが、うーむ、監督としても難しい交代だったのかもしれません。

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試合後のペトロ監督と、柏木選手のコメントを引用してみます。

「1本のFKで流れが変わってしまった」ペトロヴィッチ

(引いて守る相手から点を取るために何が必要ですか?)
「これから毎週、繰り返し同じ質問を聞くことになると思いますが、横浜F・マリノスもまた、守備的な戦術をとってきました。そういった相手に前半、素晴らしいプレーを見せることができたので、特に何かを変える必要はないと私は思います。このままパワーを持って攻撃を続けて、カウンターを食らわないようにしていく。そして相手のFWにスペース与えず、与えたとしてもしっかり守ることが重要になってくると思います。

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ペトロ監督のコメントから考えると、システムは今の状態を変えずに精度を上げていく、ということなのでしょうか。ただ、今日の試合を見ていると、もう一つスピーディではないと感じていたのですが、柏木選手もそれについては考えているようです。

柏木陽介選手(浦和):

Q:引いて守る相手に苦戦しているが?
「話し合いは必要だと思う。浦和はもらってからプレーする選手が多いけど、そうじゃなくて、縦パスが入りそうだなという時に他の人が走るイメージを持たないといけない。個では勝てない時代になってきている。昔のレッズは個で強かったし、そういうサッカーが通じる時代だったけど、チームで戦わないと勝てないのが現在の主流だと思う。ドリブルがあって、パスもある、パスがあって、ドリブルもあるという感じでやっていかないといけないと思う」

J's GOAL | J's GOALニュース | 【J1:第9節 浦和 vs 横浜FM】試合終了後の各選手コメント

確かに浦和の選手は、立ち止まったままボールをもらうシーンが多いと思いました。ボールをスペースに蹴って、それに合わせて走り込むというのがあまりありません。なんというか、スタンドから見ていて「あぁ、あの選手にパスするんだろうな。」というところにパスをしていました。意外性がないパスは相手チームも守りやすいんじゃないだろうか・・?

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逆に横浜は、浦和のことをしっかり研究して臨んでいたように思えます。最終ラインをしっかりブロックして楽な体勢でシュートは打たせてもらえませんでした。中村俊輔のプレーを生で初めて見たのですが、やはり上手でした。パスの正確さや意外性が抜きんでていると思います。あと、中盤にいた谷口という選手も良い動きをしていました。

1点入るまでは、かなり均衡した良いゲームだったと思います。高橋峻希のオーバーラップ、田中達也の惜しいシュート、柏木の闘志溢れるプレイ、スピラ、永田の強力ディフェンス陣。今回、マルシオはかなりマークされていた感じです。名古屋戦のようにはプレイさせてもらえずで、なかなか決定機が作れませんでした。

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あと、30試合あるとはいえ、1勝3敗のスタートはどうにも凹みますね。まあ、状況が低調な分、これからどうよくなっていくのかと考えると楽しみではあります。ペトロ監督、よろしくお願いします!